食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06460320470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)、発芽種子(sprouted seeds)の喫食に関連する、複数の血清型のサルモネラ属菌による長期間にわたる国境を越えた集団感染に関する合同迅速集団感染評価書を公表
資料日付 2025年3月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)は3月6日、発芽種子(sprouted seeds)の喫食に関連する、複数の血清型のサルモネラ属菌による長期間にわたる国境を越えた集団感染に関する合同迅速集団感染評価書(25ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 発芽種子の喫食に関連する、複数の血清型のサルモネラ菌(Salmonella enterica)による国境を越えた集団感染が2023年以降、欧州で継続している。2023年1月から2025年1月までの間に、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の9か国で欧州の症例定義を満たすサルモネラ症の確定症例509例が確認された:ベルギー(1例)、デンマーク(4例)、エストニア(1例)、フィンランド(94例)、フランス(3例)、ドイツ(30例)、オランダ(9例)、ノルウェー(257例)、スウェーデン(110例)。英国からも1例が報告されている。この集団感染には8種類のサルモネラ属菌血清型が含まれ、そのうちの数種類はEU/EEAではほとんど報告されていないものである。複数国の調査において、発芽種子が感染媒介物であることが特定され、EUの集約的全ゲノムシークエンス(WGS)解析により確認された。
 公衆衛生及び食品安全の両部門における、国をまたいだ疫学的データ、トレーサビリティデータ及びWGSデータの共有は、フィンランド、ドイツ、ノルウェー及びスウェーデンで発生した7件の全国的集団感染をイタリアの共通の種子供給業者と関連付けるのに極めて重要であった。更なる食品調査の結果、イタリアの同じ地域に所在する3つの種子生産者と当該種子供給業者が関連付けられた。複数種類のサルモネラ属菌株の発生につながった、生産者レベルでの種子の汚染における環境の寄与、及び種子サプライチェーンに沿った交差汚染の寄与については、さらに調査する必要がある。
 関係各国の食品安全当局は、調査されたロットの撤去・リコールを含む管理措置を実施した。これにより、症例の届出は大幅に減少した。しかしながら、いくつかの国では新たな症例が検出されており、汚染されたロットの種子がまだ流通している可能性があり、さらなる介入が必要であることを示している。種子がサルモネラ属菌に汚染されたポイントが特定され、適切に管理されるまで、症例は発生し続ける可能性がある。種子生産者は、発芽を意図した種子の微生物汚染を防ぐために必要なあらゆる手順(適正農業規範(GAP)など)を順守すべきであり、発芽種子生産者は、安全な製品のみが市場に出回るよう、適切な食品安全管理システムを導入する必要がある。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/salmonella-outbreak-sprouted-seeds-outbreak-assessment-march-2025_0.pdf
 当該評価書公表に係るECDCのニュース記事は以下のURLから閲覧可能。
https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/widespread-salmonella-outbreak-european-unioneuropean-economic-area-linked-sprouted
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/rapid-outbreak-assessment-prolonged-cross-border-multi-serovar-salmonella