食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06460310104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、サプリメントシェイクに関連したリステリア集団感染に関する情報(初報)を公表
資料日付 2025年2月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は2月24日、サプリメントシェイクに関連したリステリア集団感染に関する情報(初報)を公表した。概要は以下のとおり。
1. CDC、米国食品医薬品庁(FDA)、及び複数州の公衆衛生当局は、サプリメントシェイクに関連した複数州にわたるリステリア集団感染を調査している。この集団感染では、多くの人が長期療養施設に入居していたか、発症前に入院していた。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びにFDAは、複数州にわたるリステリア・モノサイトゲネス集団感染を調査するために、様々な種類のデータを収集している。
 疫学、検査、及び遡及調査のデータにより、Prairie Farms社が製造したサプリメントシェイクがリステリア菌に汚染されており、病因となったことが示されている。
3. 2025年2月21日現在、リステリア・モノサイトゲネスの集団感染株に感染した38人が21州から報告されている。患者の検体は、2018年8月17日から2025年1月23日までの期間に収集された。情報の得られた38人のうち、37人が入院した。カリフォルニア州、イリノイ州、インディアナ州、ミシガン州、ミネソタ州、ノースカロライナ州、ニューヨーク州、テネシー州、テキサス州、及びワシントン州から12人の死亡が報告されている。この集団感染における多くの人は、長期療養施設に入居しているか、発症前に入院していたと報告されている。
4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一か月間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=38) 範囲: 43歳~101歳、年齢中央値78歳
・性別(n=38) 女性: 58%、男性: 42%
・人種(n=32) 白人: 78%、アフリカ系米国人/黒人: 22%、アメリカ先住民又はアラスカ先住民: 0%、アジア系: 0%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民: 0%、複数人種を報告: 0%
・民族(n=31) 非ヒスパニック系: 90%、ヒスパニック系: 10%
5. CDCは2018年、2021年、及び2023年にこの集団感染を調査した。以前の調査で得られた疫学的エビデンスから、患者は長期療養施設及び介護施設の入居者であり、感染源はおそらくこれらの施設で提供される食品であることが判明したが、食品を特定するには情報が不十分であった。CDCは、6例の新たな感染が報告された後、2024年10月に調査を再開した。2025年2月、遡及調査で対象製品が特定された後、Prairie Farms社の環境検体中に集団感染株が確認された。
6. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一か月間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。情報の得られた38人のうち、34人(89%)は長期療養施設に入居していたか、発症前に入院していたと回答した。8人はサプリメントシェイクのような機器使用ソフト食(mechanical soft diets)を報告した。施設の再確認された記録によると、サプリメントシェイクが入居者に提供されていた。
7. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆する。
 FDAは長期療養施設の食品記録を追跡調査した。これらの記録から、Prairie Farms社が製造したサプリメントシェイクが人々に提供された共通食品であることがわかった。2025年2月4日、FDAは検査のためにPrairie Farms社において環境検体を収集した。2025年2月19日、WGSにより同環境中のリステリア菌が患者由来の細菌と近縁であることが示された。
8. 2025年2月22日、Lyons Magnus社はサプリメントシェイクをリコールした。CDCは、リコール対象の製品を喫食、販売、及び提供しないよう国民に勧告している。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/listeria/outbreaks/shakes-022025/index.html