食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06460200149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中の残留農薬への短期的(急性の)食事性ばく露評価に用いる方法論のレビューを科学的報告書として公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2025年2月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2月21日、食品中の残留農薬への短期的(急性の)食事性ばく露評価に用いる方法論のレビューを科学的報告書(2025年1月17日承認、131ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2025.9233)として公表した。概要は以下のとおり。 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第43条に準拠する委任事項に従って、EFSAは、現在欧州連合(EU)において使用されている残留農薬への短期的な食事性ばく露評価に用いる方法論(国際短期摂取量推定値(International Estimated Short-term Intake(IESTI)))をレビューし、現行方法論のいくつかの短所に対処可能な、ばく露計算に用いる3種類の代替案(※補足1)を考案した。 400組以上の農薬と作物との組合せに関して、現行のIESTI方法論と代替案となる計算アルゴリズムを使用して比較計算が実施された。この影響評価は、提案通りにIESTI方法論が代替案の計算方法に置き換えられる場合、現行のIESTIのケース1、2a、2b及び3(※補足2)に該当する食品作物は各々、様々な程度で影響を受ける。 さらに、EFSAは、EU市民の食事の主要な構成要素である食品製品中に存在する62種類の農薬に関するモニタリングデータに基づき確率論に基づくばく露計算を実施した。これらの計算は、IESTI方法論を用いた急性リスク評価に合格した後に設定された法的基準値(最大残留基準値(MRL))が欧州の消費者にとって十分に保護的であるかどうかの目安になる。 この計算により、大部分の農薬/集団のサブグループに関して、急性参照用量(ARfD)を超過するばく露の確率は非常に低いことが特定された。一方で、数件の事例では、ARfDを超過するばく露の確率を排除できなかった。しかしながら、確率に基づく計算には保守的な前提が用いられており、ばく露量の推定を精緻化するデータはないため、選択された農薬に対する現行のMRLは、欧州の消費者に対して十分な保護を提供すると考えられる。 全体として、現行のIESTI方法論と比較して、確率論に基づくばく露計算は、代替した方法論の保守性のレベルを高める必要があるかどうかをリスク管理レベルでさらに議論する支援となる。 【補足は後半に記載】 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06460201149) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9233 |