食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06460160314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、スラッシュアイスドリンクに含まれるグリセリン(Glycerin)が健康に望ましくない影響を引き起こす可能性があるとの意見書を公表 |
資料日付 | 2025年2月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月18日、スラッシュアイスドリンクに含まれるグリセリン(Glycerin)が健康に望ましくない影響を引き起こす可能性があるとの意見書(https://doi.org/10.17590/20250218-102553-0)を公表した。概要は以下のとおり。 ・BfRはスラッシュアイスドリンク(※訳注:風味を付けた液体を凍らせて作る飲料:スラッシュ又はスラッシーとも呼ばれる)におけるグリセリン含有量の測定値を健康への影響という観点から評価した。 ・グリセリンは食品添加物E422としてフレーバードリンク等への使用が認可されているが、甘味料としては使用できない。スラッシュアイスドリンクにおけるグリセリンの技術的機能に関して、BfRには製造業者からの情報はない。 ・食品への使用に関するグリセリンの最大基準値は設定されておらず、必要な用量を使用できる(「quantum satis」)。本意見書における健康リスク評価には、250 mg/kg体重の用量が使用された。これは治療効果(頭蓋内圧上昇の抑制)が示された最低用量である。 ・スラッシュアイスの62検体で測定されたグリセリン濃度の評価によれば、低年齢の子供は200 mL未満の摂取量でも治療効果のある量に相当、あるいはそれを超える量のグリセリンを摂取する可能性のあることが判明した。 ・BfRの見解では、スラッシュアイスドリンクの摂取が治療効果のある用量に相当、あるいはそれを超えるグリセリンの摂取量につながる場合に健康上の懸念がある。 ・グリセリンの有効性と代謝に関する科学的研究において、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、めまい等の望ましくない副作用が報告されている。 ・2024年にはドイツの毒物情報センターに2件の問い合わせがあり、その際スラッシュアイスに含まれるグリセリンの影響に関連している可能性がある1件の事例が報告された。国際的には、2021年と2022年に、子供がスラッシュアイスを摂取後、病院で治療を受けた2件の事例が知られている。 ・吐き気、下痢、頭痛の症状は、場合によってはスラッシュアイスドリンクの摂取と関連付けられないこともある。そのため、全ての関連事例が知られているわけではなく、健康リスクの過小評価につながる可能性がある。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/cm/343/glycerin-in-slush-ice-getraenken-kann-unerwuenschte-gesundheitliche-wirkungen-hervorrufen.pdf |