食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06450330325 |
タイトル | 米国国立衛生研究所(NIH)、A型インフルエンザウイルスは環境的圧力に応じて形状を適応させるとの研究について紹介 |
資料日付 | 2025年2月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国国立衛生研究所(NIH)は2月10日、A型インフルエンザウイルスは環境的圧力に応じて形状を適応させるとの研究について紹介した。概要は以下のとおり。 NIHの研究で、これまで知られていなかった適応が明らかになった。 NIHの科学者による新しい研究によると、A型インフルエンザウイルス粒子は、環境条件に応じて細胞に感染する能力を高めるために、戦略的にその形状を適応させ、球形又はより大きなフィラメント状になる。これまで認識されていなかったこの反応は、A型インフルエンザやその他のウイルスが、どのようにして集団内で存続し、免疫反応を回避し、適応変異を獲得するのかを説明するのに役立つ可能性があると、当該研究者らはNature Microbiology誌に掲載された新しい研究で説明している。 NIHの国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の研究者が主導した当該研究は、多くのA型インフルエンザウイルス粒子がフィラメント状で存在する理由を解明するために計画された。フィラメント状の形状は球形よりも形成に多くのエネルギーを必要とし、その多様さはこれまで説明されていなかったと研究者らは述べている。その答えを見つけるために、彼らは形成中のA型インフルエンザウイルスの構造をリアルタイムで観察及び測定する方法を開発した。 当該研究者らの研究結果は以下のとおり。 ・A型インフルエンザウイルスは、抗ウイルス抗体の存在あるいは宿主不適合性等、感染効率を低下させる条件に置かれると、すばやく形状を調整する。 ・ウイルスの形状は動的であり、環境によって影響を受ける。一般に考えられているように株によって固定されるのではない。 ・当該研究では、予測可能な形状の傾向をもたらした16種類のウイルス-細胞の組み合わせを評価した。 当該研究チームによる以前の実験では、A型インフルエンザウイルスフィラメントが抗体による不活性化に抵抗できることが示されており、当該チームは抗体がウイルスの形状及び感染効率にどのように影響するかを正確に理解するよう取り組んでいる。また、ウイルスの変異が当該ウイルスの形状にどのように影響するかについても調べる予定である。他の多くのウイルス(麻疹ウイルス、エボラウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、及び呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)等)も多形状(mixed-shape)の感染戦略を採用していると研究者らは指摘している。 Nature Microbiology誌(2025年2月10日電子版、DOI: 10.1038/s41564-025-01925-9)に掲載された当該研究論文「A型インフルエンザウイルスは粒子の形状を環境的圧力にすばやく適応させる(Influenza A virus rapidly adapts particle shape to environmental pressures)、著者EA Partlowら」は以下のURLから閲覧可能。 https://www.nature.com/articles/s41564-025-01925-9 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国衛生研究所(NIH) |
情報源(報道) | 米国衛生研究所(NIH) |
URL | https://www.nih.gov/news-events/news-releases/influenza-viruses-adapt-shape-response-environmental-pressures |