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資料管理ID syu06440980298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、食品の加工度と全死因死亡率及び死因別死亡率との関連に関する研究を紹介
資料日付 2025年1月21日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は1月21日、食品の加工度と全死因死亡率及び死因別死亡率との関連に関する研究を紹介した。概要は以下のとおり。
 IARCとパートナー機関の研究者らは、超加工食品の摂取が、全死因死亡率、並びに循環器疾患、脳血管疾患、虚血性心疾患、消化器疾患、そしてこれまで評価されていなかったパーキンソン病による死亡率と正の相関があることを発見した。重要なことに、この関連性はアルコール摂取量を変えても変わらない。
 この研究結果は、加工食品及び超加工食品の摂取と全死因死亡率及び死因別死亡率との関連について、これまで実施された最大規模の研究の結果であり、研究はThe Lancet Regional Health - Europe誌に掲載された。本研究には、パーキンソン病やアルツハイマー病等、過去の評価では研究されていなかった死因も含まれている。
 研究者らは、欧州9か国で平均約16年間追跡調査された約43万人の参加者のデータを調査した。研究の目的は、工業的な加工度別の食品摂取と、がん、循環器疾患(脳血管疾患及び虚血性心疾患を含む)、消化器疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病、自殺による死因別死亡率を含む死亡率との関連を、教育水準、及びアルコール摂取を含む生活習慣行動から切り離して調べることであった。
 研究者らはさらに、加工食品及び超加工食品の1日の総摂取量(グラム)の10%を、同量の未加工又は最小限に加工された食品に置き換えることが、全死因死亡率及び死因別死亡率のリスクの低下に関連していることを示した。食品は、未加工又は最小限に加工された食品、加工された料理食材、加工食品、超加工食品の4つのカテゴリーに食品を分類するNovaシステムに従って分類された。
 この結果は、食事に関する勧告事項において、加工度の高い食品の摂取を抑える一方で、未加工又は最小限に加工された食品の摂取を促すことが、健康にとって有益である可能性があるという証拠の増加を裏付けるものである。
 当該論文は以下のURLから閲覧可能。
「食品の加工度と全死因死亡率及び死因別死亡率との関連: 欧州9か国における多施設前向きコホート分析(Associations between degree of food processing and all-cause and cause-specific mortality: a multicentre prospective cohort analysis in 9 European countries)」
Lancet Reg Health Eur. Published online 8 January 2025
https://doi.org/10.1016/j.lanepe.2024.101208
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/associations-between-degree-of-food-processing-and-all-cause-and-cause-specific-mortality-a-multicentre-prospective-cohort-analysis-in-9-european-countries/