食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06440870149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としての「植物ステロール類/植物スタノール類」の規格変更の安全性に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2025年1月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月27日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としての「植物ステロール類/植物スタノール類」の規格変更の安全性に関する科学的意見書を公表した(2024年11月28日採択、PDF版11ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9162)。概要は以下のとおり。 欧州委員会(EC)からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品として認可済みである「植物ステロール類/植物スタノール類(Phytosterols/phytostanols) (PS)」の規格変更の安全性に関し、科学的意見を表明するよう求められた。 《背景》 2000年、食品科学委員会(SCF)は、規則(EU) No.258/97に基づき、黄色ファットスプレッド中に含有される植物ステロールエステル類(phytosterol esters(PSE))の安全性を評価している。当該評価は、従来の食用油(ダイズ、トウモロコシ、ヒマワリ、ナタネ)から分離され、ヒマワリ油由来の脂肪酸を用いてエステル化した植物ステロール類に関する評価である。ECは、新食品又は新食品成分としてPSE添加黄色ファットスプレッドの市場投入を認可する「決定2000/500/EC」を採択している。 2002年、SCFは、複数の食事供給源から高濃度のPSを摂取することに起因する潜在的な長期的影響を、中でもβ-カロテンへの影響に着目して評価するよう要請された。3 gを超過するPSの摂取は、血中コレステロールに対して付加的効果をもたらさない点、及び、β-カロテン血中濃度が持続的に低下することがヒトの健康に及ぼす影響はほぼ不明である点を考慮し、SCFは、3 g/日を超過するPSの摂取は避けることが賢明であると判断した。 2004年、遊離植物ステロール類・植物ステロールエステル類・植物スタノール類・植物スタノールエステル類添加の食品及び食品成分の表示に関する欧州委員会規則(EC) No 608/2004により表示要件が規定され、添加されるPSの摂取量は最大3 g/日に制限された。 EFSAのNDAパネルは、以下に関する科学的意見書を公表している。 ・ 血清中植物ステロール類濃度の特定の側面(2005年) ・ 植物ステロール類添加の米飲料の安全性 (2006年) ・ 植物ステロール類添加の果実ジュース及びネクターの安全性 (2007年) ・ 大豆由来植物ステロール類の製造工程の評価(2007年) FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives (JECFA))は第69回会合にて、植物ステロールエステル類・植物スタノールエステル類・植物ステロール類及び植物スタノール類の混合物は、一般的に同様の作用プロファイルを示す点に留意し、遊離植物ステロール類/スタノール類、及び、それらのエステル類に対し、許容一日摂取量(ADI)を0 - 40 mg PS/kg体重と設定した。これは、体重70kgの摂取者であれば2.8 g PS/日の摂取量に相当する。JECFAはまた、植物ステロール類・植物スタノール類・それらのエステル類の遺伝毒性を示すエビデンスは存在しない点、潜在的発がん性も示唆されていない点に留意している。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9162 |