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資料管理ID syu06440390328
タイトル 英国環境・食食・農村地域省(DEFRA)、ミツバチ保護のための2025年農薬緊急認可が却下されたことを公表
資料日付 2025年1月23日
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概要(記事)  英国環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は1月23日、農薬緊急認可は、2025年にミツバチ保護のために却下されたことを公表した。概要は以下のとおり。
 ネオニコチノイド系殺虫剤「クルーザーSB(Cruiser SB)」の緊急認可は認められない。
 英国政府は1月23日、イングランドにおけるテンサイへのネオニコチノイド系殺虫剤の使用の緊急申請は認められないことを正式に発表した。
 ネオニコチノイド系殺虫剤チアメトキサム(thiamethoxam)を含むクルーザーSBの緊急使用許可がテンサイへの使用で承認されなかったのは、5年ぶりのことである。
 当該ネオニコチノイドがミツバチなどの花粉媒介者に対して極めて有害であることを示す明白かつ豊富な証拠がある。ミツバチにとって直接致命的ではない量であっても、採蜜能力や巣の生産性に影響を及ぼす認知障害を引き起こす可能性がある。
 環境大臣エマ・ハーディ(Emma Hardy)氏は、「英国は現在、世界でも最も自然が衰退している国の一つである。政府は、農業従事者と協力して農作物を保護し、収益性の高い農業部門を支援するための新たな方法を見つけながら、有毒なネオニコチノイド系殺虫剤からミツバチを守ることに尽力している。我々は、黄化ウィルス(virus yellows)がテンサイ栽培者に与える脅威を認識しており、テンサイの黄化ウィルス感染レベルが高い場合に有効なネオニコチノイドの代替品を開発するために業界を今後も支援していく」と述べている。
 この決定は、環境、健康、経済のリスクと利益に関する堅牢な評価、及びDEFRAの主任科学顧問、同省の経済学者、英国健康安全局(訳注 HSE)、英国農薬専門委員会からの助言に基づいている。
 政府は、ウイルス耐性テンサイ品種の生産における精密育種の可能性を調査するために、農業未来基金(Farming Futures Fund)を通じて研究資金を提供してきた。
 DEFRAは、農業従事者が害虫に効果的かつ持続的に対処できるよう支援することに尽力している。我々は持続可能な農業インセンティブを通じて、農業従事者が統合的病害虫管理(IPM)技術を使用するのを引き続き支援していく。IPMは、化学農薬の必要性を減らしながら、作物の健康と耐性を向上させるために役立つ。
 追加情報:
 ・2025年にイングランドのテンサイの栽培にCruiser SBを使用して黄化ウイルス複合体を運ぶアブラムシを駆除するための緊急許可の申請が、Britisch Sugar社及び全英農業者連盟(National Farmers’ Union)から提出された。
 ・予算では2年間で50億ポンドが農業のために確保されており、その中には持続可能な食糧生産と自然回復のために割り当てられた過去最大の金額も含まれている。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/news/pesticide-emergency-authorisation-denied-for-2025-to-protect-bees