食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06430100397 |
タイトル | フランス労働・保健・連帯・家族省、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)と飲料水について情報を提供 |
資料日付 | 2024年12月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス労働・保健・連帯・家族省は12月23日、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)と飲料水について情報を提供した。概要は以下のとおり。 (※以下、抜粋) 「飲料水の生産に使用される集水域におけるPFASの存在」(※省略) 「規制の枠組みとその実施」(※省略) 「新しい全国規模の予備調査が進行中」 保健総局(DGS)は、重要なパラメータに関する全国規模の予備調査の実施を、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)Nancy水文学研究所(LHN)に定期的に委託している。LHNは、2010年~2011年にPFASに関する第一回目の調査を実施した後、2023年~2026年の期間にわたる新たな調査を開始した。34種類のPFASが何百もの検体で調査される予定である。 県ごとに、いくつかの検体採取の場所を選定した。34種類のPFASの中には、欧州指令に由来する20種類のPFAS、トリフルオロ酢酸(Trifluoroacetic acid: TFA)、そして他のいくつかの「短鎖」PFASが組み入れられている。 「短鎖」PFASがそうであるように、まだほとんど知られていないパラメータ(訳注 特定の種類や特性)に関するこれらの将来を視野に入れた調査は、分析能力の開発とテストを可能にし、さらに関連があると考えられる場合、これらのパラメータを飲料水の日常的な衛生検査とANSESが実施する公衆衛生評価に組み込むことを可能にする。 「飲料水を介した公衆衛生リスクの知見の明確化の必要性」 飲料水に含まれるPFASに関連する公衆衛生リスクの知見については、まだ断片的なままである。PFASの毒性は問題を提起しており、ヒトに対する発がん性があると分類されているものや、内分泌かく乱作用や免疫系を阻害する作用があることが疑われているものもある。 PFAS、中でもPFASが飲料水に含まれる場合の公衆衛生面の影響に関する知見を充実させるために、最新の判断材料を提供する目的で様々な研究が行われている。たとえばANSESは、2022年11月に同庁の監督省庁からPFASのばく露経路と、環境中及びヒトの健康に対するPFASの公衆衛生面の影響に関する知見を充実させるよう付託された。飲料水の健康影響指針値(valeurs guides sanitaires)は、2025年半ばに利用可能になる予定である。 「飲料水に含まれるPFASに関連する公衆衛生リスクの管理方法」(※省略) 「特殊なケース: トリフルオロ酢酸(TFA)」 TFA、すなわちトリフルオロ酢酸は超短鎖PFASである。TFAは多くの工業用途やフッ素化分子の製造に使用されており、環境中への直接的な投棄、及び大気中に存在する特定のフッ素ガスや、作物保護のために農業で使用される特定のフッ素含有農薬等の環境中に投棄された数千種類のPFASの分解を通じて、様々な環境の区画(水、空気、土壌等)から検出されることがある。 TFAは、経済協力開発機構(OECD)の定義によればPFASとして分類されている。しかしながら、TFAは欧州指令2020/2184が定める20種類のPFASのリストには含まれておらず、現在までのところ、当該パラメータの分析で認可を受けた公衆衛生管理の検査室はない。 飲料水に含まれるTFAに関連する公衆衛生リスクの知見は、全てのPFASと同様、まだ断片的なままであり、PFASに関連する公衆衛生リスクを評価し、水の健康影響値(valeur sanitaire)を提案するために進行中のANSESの科学評価にはTFAが含まれている。また、欧州委員会(EC)は2023年末、世界保健機関(WHO)に対し、飲料水中のTFAを含むPFASに関連する公衆衛生リスク評価を実施するよう要請した。その結果は2025年に予定されている。 LHNの予備調査は、TFAを含むPFASを組み入れており、2026年までに飲料水に含まれる TFAに関する最初のマッピングを提供する予定である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス連帯・保健省 |
情報源(報道) | フランス労働・保健・連帯・家族省 |
URL | https://sante.gouv.fr/sante-et-environnement/eaux/article/les-pfas-et-l-eau-destinee-a-la-consommation-humaine |