食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06420800149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料の安全性における透明性を支援するための、ヒト集団のサブグループ及び各動物種における一般的なキネティックモデリング及びキネティック-ダイナミックモデリングのケーススタディを、外部委託機関による科学的報告書として公表
資料日付 2024年12月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月17日、食品及び飼料の安全性における透明性を支援するための、ヒト集団のサブグループ及び各動物種における一般的なキネティックモデリング及びキネティック-ダイナミックモデリングのケーススタディを、外部委託機関(Stichting Wageningen Research(Wageningen Food Safety Research))による科学的報告書(2024年1月25日承認、PDF版138ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-9010)として公表した。概要は以下のとおり。
 本報告書は、EFSAプロジェクト「食品及び飼料の安全性における透明性を支援するための、ヒト及び
動物種に関する生物学的モデルのデータ収集、更新、及びさらなる開発」で実施された作業を説明する。ここでは、ヒト(サブグループを含む)、実験動物種、家畜動物に関する一般的及び物質特異的な生理学ベースのキネティック(PBK)モデル、及びサケにおけるキネティック-ダイナミックモデルを使用して、キネティックパラメータとプロファイルを予測するための食品及び飼料中の化合物のケーススタディに焦点を当てる。
 ヒトについては、5件のケーススタディが実施され、ヒトの一般的なPBK 6コンパートメントCOSMOS/TKPlateを使用したキネティック予測と、①ヒトの臨床試験又はバイオモニタリング研究から得られたin vivoデータ、②食品安全に関連する分子を使用した物質特異的モデル予測とを比較した。別の5件のケーススタディでは、生理学的変動(妊娠、腎排泄、代謝変動、又は個体発生等)とそれらのばく露バイオマーカーへの影響を評価した。
 実験動物および家畜動物に関するケーススタディでは、テオフィリン(theophylline)、カフェイン、カンナビノイド類、アルカロイド類、及びマイコトキシン類に焦点を当て、EFSAのTKPlateに統合された一般的な11/12 PBKコンパートメントモデルを使用して、血漿濃度、乳又は卵を介した排泄等に関し、予測されたパラメータと実験パラメータを評価した。
 全体として、慢性ばく露のパラメータに関するヒトの一般的及び物質特異的PBKモデルからの予測は、利用可能な実験データと比較すると、類似しており、堅牢であった。試験動物種及び家畜動物については、一般的なTKPlate PBKモデルからのモデル予測も良好な性能を示し、ほとんどの場合、利用可能なin vivo実験データと比較すると2倍以内であった。
 さらに、化合物(オクラトキシンA、パーフルオロ化合物(perfluoroalkyls))の輸送とシトクロムP450代謝(オクラトキシンA、サフロール(safrole)及びその他のアルケニルベンゼン類(alkenylbenzenes))を調査するために、分子レベルでの代謝情報を生成するための有用なツールとして、3D分子モデリングのケーススタディも実施された。親化合物及び代謝物に関する一般的なPBKモデルをさらに開発し、次世代リスク評価においてこれらのモデルを使用するためのガイダンス、及び、パラメータ化するためのガイダンスをさらに作成するために、結論と今後の作業に関する推奨事項が策定された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9010