食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06420290149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、トリクロピルに関する、最大残留基準値(MRL)のレビューを受けた補強データに関する声明を公表 |
資料日付 | 2024年12月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月20日、トリクロピル(triclopyr)に関する、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第12条に準拠した最大残留基準値(MRL)のレビューを受けた補強データに関する声明(2024年12月9日採択、17ページ、doi.org/10.2903/j.efsa.2024.9176)を公表した。概要は以下のとおり。 2024年4月、欧州議会及び理事会規則(EC) No 178/2002第31条に従い、欧州委員会はEFSAに対し、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第12条に基づくMRLレビューを受けた有効成分トリクロピルに関する補強データに関する科学的声明を作成するよう委任した。 続いて、EFSAは、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、マンダリン、リンゴ、ナシ、アプリコット、モモ、及びイネ中の既存の暫定MRLを裏付けるために必要なデータの完全性に関する結論を含む声明を作成した。本声明はまた、規則(EC) No 396/2005で設定された暫定MRLを維持できるか、代替MRLを提案できるか、又はMRLを定量限界(LOQ)に設定することを検討する必要があるかについて、リスク管理者に指示を提供する。 MRLレビューに続く確認データを支持する申請は、設定された法的期限内に利害関係者から提出されなかったことが確認された。しかしながら、MRLレビューで利用できないと特定されたいくつかの情報が、MRLレビュー後に開始された異なる規制プロセスの下で提出された他の申請の文脈でEFSAに提供されたことが留意された。 高水分含有製品中のトリクロピルの貯蔵安定性を調査する試験において使用された分析法の検証に関する詳細情報の要求は、当該有効成分の承認更新の枠組みにおいて十分に対処された。これはリンゴとナシの暫定MRLを確認するのに十分であった。モモに関して、暫定MRLを裏付ける残留試験の貯蔵期間に関する情報は、声明案に関する加盟国(MS)協議の枠組みにおいて提供された。これらの残留試験のサンプルは、実証された貯蔵安定性によってカバーされる期間保存された。酸性が強い製品における貯蔵安定性データは以前のEFSAの理由を付した意見書で評価されたが、MRLレビューで評価された特定のかんきつ類の暫定MRLは残留データによって裏付けられていない。乾燥した製品における貯蔵安定性データは、イネの残留試験のサンプルの貯蔵期間をカバーするには不十分である。MRLレビューで評価されたグレープフルーツ、オレンジ、レモン、マンダリン、アプリコットの認可された葉面散布施用を裏付ける残留試験は、EUのいずれの規制プロセスを通じてもEFSAに提出されていない。 利用可能なデータの評価に基づき、EFSAは、リンゴ、ナシ、モモに関する暫定MRLは確認されると結論した。グレープフルーツ、オレンジ、レモン、マンダリン、アプリコット、イネの暫定MRLはデータによって完全には裏付けられていない。リスク管理者は、オレンジ、レモン、マンダリンに関する0.07 mg/kgの代替MRL、及びグレープフルーツ、アプリコット、イネに関する特定のLOQへの引き下げを検討することが可能である。 トリクロピルに関する消費者リスク評価の更新は、以下の2つのシナリオに従って実施された。①既存の毒性学的参照値(TRV)を使用する場合、②トリクロピルの承認更新のためのEU農薬ピアレビューで導出された改訂TRV(まだ施行されていない)を使用する場合。両方のケースで消費者摂取の懸念は特定されなかった。 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり(抜粋) 品名 現行MRL mg/kg MRL改正案 mg/kg グレープフルーツ 0.1 0.01※ オレンジ 0.1 0.07 レモン 0.1 0.07 ※MRLがLOQに設定されていることを示す。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9176 |