食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06410270149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus tubingensis ARO株由来エンド-ポリガラクツロナーゼ及びβ-グルコシダーゼを含有する食品用酵素の安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2024年12月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月16日、非遺伝子組換えAspergillus tubingensis ARO株由来エンド-ポリガラクツロナーゼ及びβ-グルコシダーゼを含有する食品用酵素の安全性評価に関する科学的意見書を公表した(11月20日採択、PDF版15ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.9125)。概要は以下のとおり。 エンド-ポリガラクツロナーゼ及びβ-グルコシダーゼ(EC 3.2.1.15及びEC 3.2.1.21)を含有する当該食品用酵素は、非遺伝子組換えAspergillus tubingensis ARO株を用いて、DSM Food Specialties B.V.により生産される。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しない。 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程5工程にて使用されることが意図されている。 ・ 醸造製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程 ・ 植物抽出物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程 ・ 茶・その他のハーブ茶・フルーツ茶製造用の植物由来製品・真菌類由来製品の加工工程 ・ ワイン及びワインビネガー製造用の果物・野菜の加工工程 ・ グレープ・ワイン以外のアルコール飲料製造用の果物・野菜の加工工程 欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.609 mg総有機固形物(TOS)/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である2,217mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、その結果、ばく露マージンは少なくとも3,640と算出された。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、以下の通り、食物アレルゲンとの一致が4件、呼吸器系アレルゲンとの一致が22件検出された。 1. エンド-ポリガラクツロナーゼとの一致 ・ 食物アレルゲン1件; Cari p 1(パパイヤ(Carica papaya)由来ポリガラクツロナーゼ) ・ 呼吸器系アレルゲン12件; 多様な種由来の花粉ポリガラクツロナーゼ 2. β-グルコシダーゼとの一致 ・ 食物アレルゲン3件; Sal s 6(アトランティックサーモン(Salmo salar)由来コラーゲン・アルファ)、Lat c 6 (バラマンディ(Latescalcarifer)由来コラーゲン・アルファ)、牛(Bos taurus)由来コラーゲン・アルファ ・ 呼吸器系アレルゲン10件; Aspergillus属真菌由来、屋内塵性ダニ由来、花粉由来のアレルゲン 食物アレルゲンの既知の供給源(大麦クリーム、ビール酵母、酵母エキス)が当該食品用酵素の製造工程にて使用されている。FEZパネルは、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断する。 提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9125 |