食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06410070164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、報告書「50歳以上の人々に対するカドミウムと鉛の混合物のリスク評価」を公表 |
資料日付 | 2024年12月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は12月5日、報告書「50歳以上の人々に対するカドミウムと鉛の混合物のリスク評価」を公表した。概要は以下のとおり。 カドミウムと鉛は土壌に見られる重金属であり、我々は食物を介してこれらを摂取する可能性がある。高濃度でのばく露は、特に高齢者において腎機能を低下させる可能性がある。RIVMによる先の研究では、カドミウムについては腎機能への測定可能な悪影響は見られなかったが、鉛については影響が判明した。その研究では、各物質について腎機能への影響を個別に判断した。 RIVMは今回、ヒトが通常両方の金属を摂取するため、腎機能に対する両物質の複合的な影響(混合物リスク評価(mixture risk assessment)を調査した。この新しい研究は50歳以上の人々に焦点を当てたものであった。 ばく露量を二つの方法で計算した。人々が食品を介して摂取するカドミウム及び鉛の量を計算してから、これらの量を合計し、混合物の複合リスク(combined risk)を計算した。これによって、50歳以上の人々が当該重金属を過剰に摂取していることがわかった(リスク指標が1を超えていた)。結果的に、これらの人々の腎機能が低下する可能性がある。これは先のRIVMの研究で示されたように、特に鉛に当てはまる。 二番目の方法は、Doetinchemコホート研究の参加者の血液中のカドミウム及び鉛の量を測定し、これらの量も合計した。血中濃度の測定は、食物を介したばく露だけでなく、吸入や皮膚接触等の他の経路によるばく露も考慮している。そのため、日常的なばく露に関してより現実的な全体像が得られる。このアプローチでも、ばく露量が高すぎることが示された。両方法の結果は、人々がカドミウムと鉛をどのくらい摂取しているかを継続的に監視する必要性を示している。 最後に、カドミウムと鉛が腎機能低下のリスクにどの程度寄与するかを検討した。この目的を達成するために、カドミウムと鉛の毒性の違いが考慮された。しかし、これらの物質が腎機能に及ぼす影響については、多くの不確実性が残されていた。結果として、混合物の複合リスクを正確に判断することはできない。これには、両物質が腎機能に及ぼす正確な影響についてのさらなる研究が必要である。 当該報告書(50ページ、英語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2024-0143.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | https://www.rivm.nl/publicaties/risk-assessment-mixture-of-cadmium-and-lead-for-people-over-fifty |