食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06400420294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/9/28~11/1)を公表(鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス)
資料日付 2024年11月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は11月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/9/28~11/1)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・感染状況(A(H9N2)、中国)
 2024年9月27日の前回のリスク評価以降、2024年10月9日に中国からA(H9N2)亜型インフルエンザウイルスの感染によるヒト症例1例がWHOに通知された。患者は重慶市の3歳の男児で、9月4日に発症し、9月5日に発熱と鼻漏のため病院を受診した。患者は軽症で入院はせず、回復した。同日、所定のインフルエンザ様疾患サーベイランスの一環で呼吸器検体が採取され、9月19日にインフルエンザA(H9N2)陽性が確認された。
通知によると、この症例は発症前に生きた家きん市場へのばく露や渡航歴があった。濃厚接触者はすべて10日間の経過観察を終えており、新たな感染者は見つかっていない。市場から採取された環境検体はインフルエンザA(H9)ウイルス陽性であった。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による更なるヒト症例の世界的な公衆衛生上のリスクは?
 ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通してA(H9N2)ウイルスにばく露された後に発生している。現在まで、ヒトのA(H9N2)感染では、そのほとんどが軽度の臨床疾患となっている。A(H9N2)によるヒト感染例は、2003年以降現在までに130例近く報告されており、うち6例は重症又は致死となり、このうち3例は基礎疾患があったことが知られている。当該ウイルスはアフリカ及びアジアの複数の地域の家きんで風土病化しているため、感染家きんへのばく露に関連してさらなるヒト症例の発生が予想されるが、それは引き続き稀である。新たな症例が検出されたとしても、公衆衛生への影響はごく小さい。更なるヒト症例に対する全体的な世界的公衆衛生リスクは低い(low)。
(2)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスが持続的にヒトからヒトへ伝播する可能性は?
 現時点で、上述の事例に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。現在のエビデンスでは、これらの事例に由来するインフルエンザA(H9N2)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、今のところ、持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--1-november-2024