食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06370150149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、前向きの慢性累積リスク評価に関する外部委託機関(ANSES)による科学的報告書(模擬評価)を公表
資料日付 2024年9月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月24日、前向きの慢性累積リスク評価に関する外部委託機関(ANSES)による科学的報告書(2024年9月17日承認、150ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-9013)(模擬評価(Mock assessment))を公表した。概要は以下のとおり。
 本模擬評価は、前向きの慢性累積リスク評価(CRA)に関してEFSAから提案された段階的手法の実行可能性を調査するために、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の協力を得た、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)とEFSAとの間の枠組みパートナーシップ協定の1部である。
 3つの段階は以下の(1)~(3)に連続して対応する。
(1)国際推定一日摂取量(International Estimated Daily Intake:IEDI)の数式に基づき、フォアグラウンド(foreground)ばく露(訳注 評価対象となる特定のシナリオに直接関係するばく露)を推定するために、決定論的手法を用いた前向きのCRAの必要性(段階ゼロ)
(2)99.9パーセンタイルにおけるバックグラウンドばく露を推定するために確率論的手法を用いた、及び平均値又は97.5パーセンタイルの摂取量におけるフォアグラウンドばく露を推定するために決定論的手法を用いた、前向きのCRAの最初の推定(段階I)
(3)99.9パーセンタイルにおけるバックグラウンド及びフォアグラウンドばく露を推定するために確率論的手法を用いた前向きのCRAの2回目の推定(段階II)
 ANSESは、現在、国レベルで評価されている新たな用途に基づき、(甲状腺への慢性影響に関して)レタス中の有効成分フェンアミドン(fenamidone)の最大残留基準値(MRL)の申請にこの手法を試験した。
 各段階に関して、EFSA提供の入力データとEFSAの手順書に準拠したセッティングを用いて、モンテカルロリスク評価(MCRA)のソフトウェアで9つの集団に関するばく露マージン(MoE)が計算された。前向きのCRAがルーチン評価として実施できるようになる前に、様々なセッティングの組合せが、感受性分析の一部として試験され(摂取量データ、追加の不確実性の調整、モニタリングデータの周期等)、様々な未確定の論点(段階ゼロにおけるトリガー値(訳注 より詳細なリスク評価が必要かどうかを判断するために使用される事前に設定された閾値)、段階IIにおけるフォーカルコンビネーション(フェンアミドン-レタスの組合せ)の使用頻度、追加の不確実性を考慮するための特別の不確実性分析等)の議論の土台として使用された。最後に、これらの議論に基づき、前向きの慢性CRAに関する手法を統合するために勧告が行われた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9013