食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06350720505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、「家畜伝染病の監視と早期検出に関する報告書-2023年データ」を公表
資料日付 2024年7月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は7月2日、「家畜伝染病の監視と早期検出に関する報告書-2023年データ」を公表した。概要は以下のとおり。
(※以下、同報告書の「国家モニタリング計画」及び「早期検出計画」から抜粋)
1. 国家モニタリング計画
・牛海綿状脳症(BSE)
・結果
 2023年には、非定型BSE症例2例(ザンクト・ガレン(Saint-Gall)州、及びグラウビュンデン(Grisons)州)が診断されたが、定型BSEの症例は検出されなかった。緊急と畜(abattages sanitaries)の対象となった4,593頭、及び死亡した又は殺処分された6,842頭、すなわち合計11,435頭の牛を検査した。調査された21の疑い例と過去7年間に実施された検査を合わせると、これらの数字は、2023年に「無視できるリスク」のステータスを取得するための国際獣疫事務局(WOAH)の要件を満たすのに十分である。
・状況の評価
 スイスでは、BSEは何年も前から根絶されている。2023年には、モニタリングによりBSEの疑いは見つからなかったため、スイスは無視できるBSEリスクの国のステータスを保持している。公表された非定型BSE症例2例は、このステータスに影響を及ぼさない。
2. 早期検出計画
・イノシシにおけるアフリカ豚熱(ASF)早期検出国家計画
・背景及び目的
 ASFは数年前から欧州で蔓延しており、現在、欧州連合(EU)の複数国に被害が及んでいる。スイスには今のところASFの被害が及んでいない。現時点では、我が国にASFが一時的に侵入する主なリスクは、ASFウイルスを含有する豚肉又はイノシシの肉を主原料とする製品を、被害が及んでいる国から持ち込むことにある。外国の国境地域(例: イタリア北部)の状況も、スイスが十分早い時期に準備して対策を講じることができるように、引き続き監視されている。イノシシにおけるASF早期検出国家計画は、ASFを撲滅し、蔓延しないよう迅速に措置を講じることができるように、あらゆる感染を可能な限り早期に見つけることを目的としている。そのため、2018年4月以降、病気のため死んで見つかった又はと畜されたイノシシ、及び事故の犠牲となったイノシシがスイス全土で、ASFウイルスの検出検査の対象となっている。
・状況の評価
 分析結果は、スイスでイノシシがASFに罹患していることを示していない。他の欧州諸国における活発な状況と、ASFが侵入する永続的なリスクを考慮すると、農業でも、狩猟、旅行者の往来でも、あらゆる領域においてASFに対する関心の喚起(疾患啓発(disease awareness))を高いレベルで維持することが不可欠である。
 当該報告書(40ページ、フランス語)は下記URLから入手可能。
https://www.blv.admin.ch/dam/blv/fr/dokumente/tiere/publikationen-und-forschung/statistik-und-berichte/bericht-ueberwachung-tierseuche-2023.pdf.download.pdf/FR_Bericht_zur_Ueberwachung_und_Frueherkennung_von_Tierseuchen_2023.pdf
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/tiere/tiergesundheit/ueberwachung/nationales-ueberwachungsprogramm.html