食品安全関係情報詳細

資料管理ID	syu06350340149
タイトル	欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分Bacillus velezensis RTI301株の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付	2024年9月10日
分類１	-
分類２	-
概要（記事）	欧州食品安全機関(EFSA)は9月10日、有効成分Bacillus velezensis RTI301株の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論(2024年7月31日承認、19ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8988)を公表した。概要は以下のとおり。　Bacillus velezensis RTI301株は、2019年4月1日、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009第7条に準拠して、報告担当加盟国(RMS)のオランダがFMC Agricultural Solutions社から承認申請を受理した新たな有効成分である。　B. velezensis RTI301株に関するドシエの最初の評価はRMSから提出され、その後、RMSの評価に関する農薬リスク評価のピアレビューはEFSAによって実施された。以下の結論が導出された。　圃場及び(常設及び非常設の)温室で栽培される、馬鈴薯、ナス科・ウリ科の野菜、レタスにおけるRhizoctonia solani、Pythium属菌、Phytophthora capsici、Sclerotinia sclerotiorum、Phoma lingam、根こぶ病菌(Plasmodiophora brassicae)及びフザリウム属菌(Fusarium spp.)等の土壌伝染病の防除用の殺真菌剤として、及びとうもろこし、ひまわり、てん菜及び冬播きの油糧菜種における屋内の種子処理用として、欧州連合(EU)レベルで提案された代表的な用途に従ったB. velezensis RTI301株は、標的の生物に対して十分な殺真菌剤としての効力を持つ。　データパッケージの評価では、微生物有効成分B. velezensis RTI301株の素性及び生物学的特性、代表的な用途の製剤の物理化学的及び技術的特性、並びに分析法に関連して確定できなかった問題も重要な懸念領域に含まれる必要がある問題もなかった。　B. velezensis RTI301株により産生される二次代謝物の毒性学的評価に関して、工業用原体中でレベルが低いこと、及び施用後のばく露が低いことが十分に示されていないため(スブチリシン(subtilisin)及びサーファクチンC(surfactin C)に関して特定されたデータギャップ)、ヒトの健康に対する潜在的な懸念がないことを証明できない。したがって、非食事経由リスク評価は確定できなかった。　B. velezensis RTI301株は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005附属書IVに有効成分を収載する基準に関するガイダンス文書に規定された5項目の基準のいずれも満たさない。特に、生存可能な残留物の挙動に関する利用可能な情報(データギャップ)、及び施用後の食用植物の一部に潜在的に懸念のある代謝物が産生される可能性を考慮して、基準IIIを満たさないと考えた。したがって、消費者リスク評価は確定できない。　種子処理剤として、及び畝間における処理中の馬鈴薯に施用した場合、代表的な製剤から作付けされていない農地へB. velezensis RTI301株がドリフトし、ばく露させる可能性に関して、十分な情報が提供されなかった。したがって、リスク評価は確定できなかった。　植物保護製剤施用後に存在する可能性があるB. velezensis RTI301株が産生する二次代謝物/毒素の同定、ハザードの特性評価、レベル、及びそれらの物質が非標的生物(鳥類、野生哺乳類、水生生物、ハチ、非標的節足動物、ミミズ、その他の土壌マクロ生物、土壌微生物）に対して及ぼすリスクと地下水への浸出に関する評価に関して十分な情報は利用できなかった。したがって、リスク評価を確定することはできなかった。　B. velezensis RTI301株による淡水中の無脊椎動物への感染性及び病原性、藻類、藻類以外の植物への有害影響の可能性、及びハチ、非標的の節足動物、ミミズ、他のマクロ生物への感染性及び病原性、並びに土壌微生物への有害影響の可能性に関して十分な情報は利用できなかった。したがって、リスク評価は確定できなかった。
地域	欧州
国・地方	EU
情報源（公的機関）	欧州食品安全機関（EFSA）
情報源（報道）	欧州食品安全機関（EFSA）
URL	https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8988