食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06340250545 |
タイトル | 英国健康安全保障庁(UKHSA)、英国のアザラシ個体群の鳥インフルエンザに関するリスク評価を更新 |
資料日付 | 2024年8月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国健康安全保障庁(UKHSA)は8月12日、HAIRS(the Human Animal Infections Risk Surveillance) groupによる、英国のアザラシ個体群の鳥インフルエンザが英国のヒト集団に及ぼすリスクに関する定性的評価を更新した。概要は以下のとおり。 ・概要 鳥インフルエンザ(AI)は、A型インフルエンザウイルスによって引き起こされる鳥類の感染症である。鳥類はほとんどの鳥インフルエンザウイルス(AIV)の宿主となり、鳥類、特に水鳥や沼地や岸辺に生息する鳥(shorebird)では様々な亜型のインフルエンザが検出される可能性がある。家きん類は特に感染しやすく、ウイルスは家きん群内で急速に流行する可能性がある。AIVは欧州では以前から認識されており、家きんや野鳥の感染について長期にわたる年次監視が行われている。英国では海洋哺乳類に特化したAIVを含む疾患の定常的な監視は行われていないが、アザラシ類に感染したAIVについて散発的に報告されている。これらには、2017年に1頭のハイイロアザラシ(Halichoerus grypus)幼獣から分離されたA(H3N8)亜型や、2020年に1頭のハイイロアザラシ及び2頭のゼニガタアザラシ(Phoca vitulina)から分離されたA(H5N8)亜型が含まれる。2021年以降、AI A(H5N1)はアシカ類やアザラシ類を含むいくつかの海洋哺乳類種で世界的に検出され、大量死を引き起こしている。英国には全世界のハイイロアザラシ個体数の38%、ゼニガタアザラシの欧州亜種の30%が生息しているが、英国において、アザラシ類からヒトへのAIV伝播、あるいはヒトからアザラシ類への伝播の報告はない。それでもなお、南米での大量死亡事例から得られた最近のデータは、哺乳類から哺乳類への伝播が起こり得ることを示唆している。しかし、英国では野生哺乳類の大量死やAI A(H5N1)の報告はほとんどなく、2021年から2024年にかけて陽性判定が出たのはほんの少数であった。 同評価の附属書A~Dでは、確率と影響のリスク評価を導出するアルゴリズムを提示しており、いずれも「低(Low)」よりも高い評価はなかった。しかし、この評価におけるエビデンスの質は、南極海のアザラシ類の個体群が罹患するという新たな疾病事象が生じた、AIVの世界的流行の最新シナリオにおいては、しばしば「乏しい~並(Poor to satisfactory)」となっている。このAIVの流行は、短期間で国をまたぐ長距離を超えた著しい急速な変化を示しており、したがって本評価は急速に進展する状況下の1つの指標にしかならない可能性があり、ほぼ確実に更新が必要となる。 本評価は以下のURLから閲覧可能。 https://www.gov.uk/government/publications/avian-influenza-in-uk-seal-populations-hairs-risk-assessment/influenza-of-avian-origin-in-uk-seal-populations-qualitative-assessment-of-the-risk-to-the-uk-human-population 本更新は、海洋哺乳類における最新の検出事例を反映し、アルゴリズムが目的に適合していることを確認するためのエビデンス基盤の更新である。更新の主な焦点は、アザラシ類とアシカ類の大量死につながる高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)の世界的な動物間流行である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国健康安全保障庁(UKHSA) |
情報源(報道) | 英国健康安全保障庁(UKHSA) |
URL | https://www.gov.uk/government/publications/avian-influenza-in-uk-seal-populations-hairs-risk-assessment |