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資料管理ID syu06320760301
タイトル 論文紹介:「2023年にスペインで確認されたクリプトスポリジウム症例の顕著な増加」
資料日付 2024年7月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2024, 29(28):pii=2300733、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2024.29.28.2300733)に掲載された論文「2023年にスペインで確認されたクリプトスポリジウム症例の顕著な増加(Marked increase in cryptosporidiosis cases, Spain, 2023)、著者MP Martinez (Escuela Internacional de Doctorado, Universidad Nacional de Educacion a Distancia (UNED), スペイン), BRG Herrador (Coordinating Centre for Health Alerts and Emergencies, Ministry of Health, スペイン)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 2023年9月中旬までに、スペインの様々な地域からクリプトスポリジウム症に関連する複数の事例の通知が確認された。そのため、全国サーベイランスネットワークへのクリプトスポリジウム症例の緊急通知の要請が行われた。
・目的
 症例の増加の程度、疫学的特徴、及び伝播様式を評価し、過去数年と比較することを目的とした。
・方法
 2023年6月~10月に焦点を当て、症例の届出、集団感染の報告及び遺伝子型に関するデータを分析し、その結果を2016年~2022年と比較した。
・結果
 2023年にスペインでは4,061例のクリプトスポリジウム症例が届出されており、その数は2016年~2022年と比較して増加していた。2023年の累積罹患率は住民10万人対8.3症例であり、2016年~2022年の期間の中央値である住民10万人対1.4例よりも6倍高かった。症例のほぼ80%は6月から10月の間に届出された。大規模な集団感染は、汚染された飲料水又は遊泳プールに関連していた。特性評価が行われた検体の中で最も多く確認された原虫種はCryptosporidium hominisであり(115検体/122検体)、これまでスペインでは一般的でなかったC. hominis IfA12G1R5亜型が、評価された122検体中76検体(62.3%)から検出された。
・結論
 2023年にクリプトスポリジウム症例の大幅な増加が観察された。クリプトスポリジウム属原虫のサーベイランスを強化することは、症例の発生を予防するために不可欠であり、また動向や循環している亜型、及び有害な気象学的事象の影響について理解を深めるために必要となる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2024, 29(28):pii=2300733)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2024.29.28.2300733