食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06320270149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus niger PHY93-08株由来食品用酵素3-フィターゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2024年7月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月1日、非遺伝子組換えAspergillus niger PHY93-08株由来食品用酵素3-フィターゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(6月13日採択、PDF版15ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8876)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素3-フィターゼ(ミオイノシトールヘキサキスリン酸3-ホスホヒドロラーゼ EC 3.1.3.8)は、非遺伝子組換えAspergillus niger PHY93-08株を用いて、Shin Nihon Chemical Co., Ltd.(新日本化学株式会社)により生産される。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程9工程にて使用されることが意図されている。
 1. 焼成製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程
 2. 醸造製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 3. デンプン及びグルテン画分製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 4. 蒸留アルコール製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 5. ブドウ以外からのビネガー製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 6. コーヒー抽出物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 7. 醤油製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 8. タンパク加水分解物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 9. 植物抽出物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 残留する総有機固形物(TOS)は、工程3及び4においては除去されるため、食事性ばく露は、残りの食品製造工程7工程に関してのみ算出され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.763 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である2,560 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも3,355と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、一致は検出されなかった。CEPパネルは、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8876