食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06320020298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、IARCモノグラフ第133巻: アントラセン(anthracene)、2-ブロモプロパン(2-bromopropane)、メタクリル酸ブチル(butyl methacrylate)、ジメチルホスファイト(dimethyl hydrogen phosphite)がオンラインで利用可能である旨を公表
資料日付 2024年7月15日
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概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は7月15日、IARCモノグラフ第133巻: アントラセン(anthracene)、2-ブロモプロパン(2-bromopropane)、メタクリル酸ブチル(butyl methacrylate)、ジメチルホスファイト(dimethyl hydrogen phosphite)が現在オンラインで利用可能である旨を公表した。概要は以下のとおり。
 IARCモノグラフ第133巻: アントラセン、2-ブロモプロパン、メタクリル酸ブチル、ジメチルホスファイトは、現在オンラインで利用可能である。
 2-ブロモプロパンは、ドライクリーニングや接着剤の製造・塗布に使用される溶剤であり、1-ブロモプロパン(1-bromopropane)(1990年代からオゾン層を破壊する溶剤の代替物として使用)の不純物としても存在する。
 アントラセンは、染料、顔料、火工品(※訳注: 用途に応じて火薬や爆薬を成型した製品)、コーティング剤、木材防腐剤、農薬、有機化学品の製造における中間体として主に使用される高生産量の多環芳香族炭化水素である。また、タバコの煙、バイオマス燃焼(屋内・屋外)、交通や産業による排出物、汚染された食品によっても生成され、環境中に遍在し、広範囲に広がっている環境汚染物質である。
 メタクリル酸ブチルは、コーティング剤、ポリ塩化ビニルプラスチック、ポリプロピレン不織布材料、接着剤、コーキング材、インク、塗料、農薬、ヘルスケア材料に使用される高生産量の化学物質である。
 ジメチルホスファイトは、接着剤、潤滑油、農薬、医薬品の製造における中間体として、また、油や石膏の安定剤、鋼材腐食防止剤、難燃剤として使用される高生産量の化学物質である。
 これらの物質のいずれについても、ばく露量に関するデータは少なく、また、がんに関する疫学研究が入手できなかったため、ヒトにおけるがんの証拠は不十分であった。
 作業部会は、実験動物におけるがんの十分な証拠に基づき、アントラセン、メタクリル酸ブチル、ジメチルホスファイトをヒトに対して発がん性がある可能性がある(possibly carcinogenic to humans)(グループ2B)に分類した。これらの物質のそれぞれについて、限定的又は不十分な作用機序の証拠(mechanistic evidence)があった。2-ブロモプロパンは、実験動物におけるがんの十分な証拠(異常に高い発がん活性を指摘)、及びばく露されたヒトにおける示唆的な作用機序の証拠に裏付けられた、実験系における有力な作用機序の証拠に基づき、おそらくヒトに対して発がん性がある(probably carcinogenic to humans)(グループ2A)に分類された。
 当該モノグラフは以下のURLから入手可能。
https://publications.iarc.who.int/631
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-volume-133-anthracene-2-bromopropane-butyl-methacrylate-and-dimethyl-hydrogen-phosphite/