食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06310320470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)、魚製品の摂取に関連する長期にわたる複数国にまたがるリステリア・モノサイトゲネスST173集団感染に関する共同迅速集団感染評価書を公表
資料日付 2024年6月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)は6月19日、魚製品の摂取に関連する長期にわたる複数国にまたがるリステリア・モノサイトゲネスST173集団感染に関する共同迅速集団感染評価書を公表した。概要は以下のとおり。
 2012年から2024年にかけて、ベルギー(5例)、チェコ(1例)、ドイツ(39例)、フィンランド(2例)、イタリア(1例)、オランダ(20例)、及び英国(5例)で73例の症例が発生している、長期にわたるリステリア・モノサイトゲネスST173集団感染(「My2」クラスター)が継続している。14人の死亡がこの集団感染に関連したと記録されている。60歳超の男性が最も多く罹患した年齢グループとなっている。聞き取り調査による情報が得られた患者のほとんどは発症前に様々な魚製品を摂取したことを報告している。73症例のうち、欧州連合(EU)6か国及び英国で報告された38症例で感染発生が継続している「My2」サブクラスター1が確認された。
 「My2」サブクラスター1には83株の非ヒト分離株が含まれ、そのうち48株は食品分離株、6株は環境分離株であり、そのトレーサビリティデータは37点の魚製品(様々な種類)及び12か所の魚製品製造会社(EU6か国及び第三国1か国に所在)に対応する。疫学情報及びトレーサビリティ情報からは、全製品のトレーサビリティにおける単一の共通地点や食品事業者を特定することはできなかった。5か国が管理措置の実施を報告した。
 全ゲノムシークエンス解析(WGS)、追跡調査の証拠、及び2017年から2024年までの期間に魚製品から検出されたことは、当該菌株が数年前から欧州で地理的に広がっており、生産チェーンの上位にあった過去の単一の汚染源に由来する可能性が高く、さまざまな水産加工施設に定着していることを示唆する。全体として、エビデンスは感染経路が魚製品であるという仮説を支持する。
 複数の種類の魚製品から集団感染株が検出され、EU/欧州経済領域(EEA)の魚生産チェーンで広く循環していることから、新たな症例が報告される可能性は高い。汚染が検出された施設では是正措置を講じる必要があり、侵入経路を特定し可能性のある再汚染を防ぐためにさらなる調査を行うべきである。
 当該評価書(20ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/Prolonged%20multi-country%20outbreak%20of%20Listeria%20monocytogenes%20ST173%20linked%20to%20consumption%20of%20fish%20products%20FINAL.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/prolonged-multi-country-outbreak-listeria-monocytogenes-st173-linked-consumption