食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06270400149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料、敷料及び機械的ベクターにおけるアフリカ豚熱ウイルス(ASFV)の生残とウイルス伝播におけるそれらの潜在的寄与に関する外部機関による科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2024年4月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は4月24日、飼料、敷料及び機械的ベクターにおけるアフリカ豚熱ウイルス(ASFV)の生残とウイルス伝播におけるそれらの潜在的寄与に関する外部機関による科学的報告書(41ページ、2024年4月17日採択、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-8776)を公表した。概要は以下のとおり。 ここ数年、アフリカ豚熱(ASF)が大流行し、欧州連合(EU)域内では罹患したイノシシ個体群が主要なドライバーとなっている。これは、農産物のリスク評価の必要性や、節足動物の機械的ベクターとしての寄与など、新たな課題をもたらしている。 「飼料、敷料及び機械的ベクターにおけるアフリカ豚熱ウイルスの生残とウイルス伝播におけるそれらの潜在的寄与(GP/EFSA/ALPHA/2021/09)」と題する募集に応え、安定性試験のために関連する飼料と敷料が選択された。すべてのマトリックスをASFVで汚染し、5つの異なる環境条件(-20℃、4℃、10℃、20℃、及び37℃)で最長9か月間保存した。リアルタイムPCR及びウイルスの分離を行い、異なるタイムポイントで複製検体を評価した。さらに、3種類の吸血性節足動物の潜在的寄与を評価した。詳細には、代表として選ばれた節足動物が感染性を有する血液を摂取した際に、どれくらいの期間ウイルスゲノムと感染性ウイルスを保有するのかを調査した。最後に、感染血液を取り込んだ後の(小型)節足動物の摂取を介したASFVの伝播について、さらなる概念実証データを作成した。 結論として、感染性を有するウイルスの検出はほとんどのマトリックスで限定的であったが、ウイルスゲノムの検出は全試験期間を通じて可能であった。しかし低温では、ウイルスは飼料マトリックス上で数日から数週間にわたって安定であった(特にビート及びじゃがいも)。牧草、牧草サイレージ、トウモロコシサイレージでは、どのタイムポイントでもウイルスは再分離できなかった。節足動物におけるウイルスの検出可能性に関する研究では、温度と摂取量にもよるが、概して一定期間はウイルスが検出可能であることが示された。サシバエ(stable fly)におけるウイルスの検出可能性は、低温においては168時間以上と予想を上回る結果であった。給餌実験では豚の感染は起こらなかった。しかし、この概念実証研究には限界がある。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8776 |