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資料管理ID syu06260470294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/2/27~3/28)を公表(鳥インフルエンザA(H9)ウイルス)
資料日付 2024年3月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は4月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/2/27~3/28)を公表した(5ページ)。鳥インフルエンザA(H9)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
A(H9N2)、中国
 2024年2月26日の前回のリスク評価以降、中国からインフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例3例がWHOへ通知された。
 2024年2月27日~3月4日に中国からWHOへ報告されたインフルエンザA(H9N2)ウイルスによるヒト症例は以下のとおり。
発症年月日、報告した省、年齢、性別、重症度、入院日、家きんへのばく露の順に記載
1. 2024年2月2日、広西チワン族自治区、3歳、男性、重症、2024年2月5日、生きた家きん市場の家きん
2. 2024年2月11日、江西省、11歳、男性、軽症、2024年2月15日、裏庭家きん(Backyard poultry)
3. 2024年2月17日、広東省、3歳、男性、軽症、2024年2月19日、裏庭家きん(Backyard poultry)
 軽症の2例は、所定のインフルエンザ様疾患監視により検出された。症例は全員回復している。1番目と2番目の症例の家きん市場及び裏庭(backyard)周辺で採取された環境検体はインフルエンザA(H9)ウイルスに陽性と判定されたが、3番目の症例に関連する環境検体はインフルエンザウイルス陰性であった。これらの症例の接触者の間で更なる症例は疑われていない。
 鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスは、アジアの家きんで風土病化しており、アフリカの家きんでの報告が増加している。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による更なる散発的なヒト症例が発生するリスクは?
 ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通してA(H9N2)ウイルスにばく露された後に発生している。ヒトの感染では、ほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。当該ウイルスは家きん集団において検出され続けているため、更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは引き続き稀である。新たに散発的な症例が検出されたとしても、公衆衛生への影響はごく小さい。全体的なリスクは低い(low)。
(2)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性は?
 上述の事例発生以前は、散発的な症例のみが報告されていた。限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できない。上述の事例に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、世界インフルエンザ・サーベイランス及び対応システム(GISRS)により評価された現在循環するインフルエンザA(H9N2)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、今のところ、ヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-28-march-2024