食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06260130149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-CB株由来食品用酵素サブチリシンの安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2024年4月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は4月5日、遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-CB株由来食品用酵素サブチリシンの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(3月13日採択、PDF版13ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8723)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素サブチリシンは、遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-CB株を用いて、Novozymes A/Sにより生産される。 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断された。 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程6工程にて使用されることが意図されている。 ・ 醸造製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)加工工程 ・ 加工乳タンパク質製造用の乳製品加工工程 ・ 香料調製物製造用の乳製品加工工程 ・ 植物及び真菌由来タンパク加水分解物製造用の植物由来製品・真菌類由来製品の加工工程 ・ タンパク加水分解物製造用の肉・魚製品加工工程 ・ 酵母・酵母製品の加工工程 欧州集団における当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大0.722 mg TOS/kg体重と推定された。 当該産生株は、安全性適格推定(Qualified presumption of safety(QPS))アプローチの要件を満たしている。製造工程からはその他の懸念も提起されないため、EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、当該食品用酵素の評価に毒性学的試験は必要ないと判断した。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、総計20件の一致が検出された。17件は呼吸器系アレルゲンとして注釈が付されたプロテアーゼとの一致であり(訳注: 詳細掲載なし)、2件は食物アレルゲンとして分類される以下のプロテアーゼであり、1件は接触アレルゲンとして既知である以下のプロテアーゼである。 ・ Cucumis melo(マスクメロン)由来サブチリシン様プロテアーゼ・Cuc m 1 ・ Punica granatum(ザクロ)由来キチナーゼIII・Pung g 14 ・ Trichophyton rubrum(紅色白癬菌)由来アルカリプロテアーゼTri r 2 CEPパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されず、中でも、マスクメロン及びザクロに感作された摂取者に対するリスクは排除されないと判断するが、当該リスクはマスクメロン及びザクロの摂取に由来するリスクを超過することはないと判断する。 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8723 |