食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06240080535 |
タイトル | 英国毒性委員会(COT)、今後の討議項目候補:ホライズン・スキャニングに関する資料(TOX/2024/06)を公表 |
資料日付 | 2024年1月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は2024年1月30日、今後の討議項目候補:ホライズン・スキャニングに関する資料(TOX/2024/06)を公表した。概要は以下のとおり。 背景 本委員会の付託条項は、「政府省庁の要請に応じて助言すること」と規定されている。したがって、本委員会の活動は主に事後対応的なものであり、特に英国食品基準庁(FSA)と英国健康安全保障庁(HAS)のみというわけではなく、政府省庁からの助言の必要性に基づいて事務局が議題を設定する。 科学諮問委員会の行動規範では、「委員会は、その特定の担当分野において、科学的な助言や研究が必要となるような新たな課題が出現する可能性があるかどうかを定期的に検討できるような仕組みを確保すべきである」と規定されている。 委員は、将来のトピック候補について話し合う年次議題項目を設けることが有益であるとの意見で一致した。今後のトピックのリストは、FASのウェブサイト(https://www.food.gov.uk)にも掲載されている。 委員も承知しているように、英国がEUを離脱した現在、欧州食品安全機関(EFSA)が行っていた規制対象製品の認可は英国で行われている。規制対象製品の認可を担当する2つの合同専門家グループ(Joint Expert Groups (JEG))が設立され、COTがその作業に対する異議申し立て、コメント、保証を行う。食品接触材料に関する合同専門家グループ(FCMJEG)は食品接触材料を対象とし、添加物、酵素及びその他規制製品に関する合同専門家グループ(AEJEG)は食品添加物、酵素、その他の規制対象製品を対象としている。AEJEGの一つのグループは、燻煙香料の再認可にのみ取り組んでいる。 動物飼料諮問委員会(Advisory Committee on Animal Feedingstuffs (ACAF))は、動物飼料および飼料添加物の認可を担当するために改組された。 完了したJEG評価の詳細は、上記FSAのウェブサイトで入手できる。 栄養・表示組成・基準(Nutrition, Labelling Composition and Standards (NLCS))グループからも、COTへの助言の要請が寄せられている。NLCSは、英国の4構成国のリスク管理グループであり、イングランドの保健省(Department of Health and Social Care)、FSA北アイルランド支局、スコットランド政府、ウェールズ議会が政策責任者となる乳児用調製乳及びフォローオン調製乳、食品サプリメント、栄養源などに関する立法分野をカバーしている。NLCSによって提起されたトピックには、緑茶カテキン類、パンと小麦粉に含まれる強化剤と葉酸過敏症(folic acid hypersensitivity)などがある。 (中略) 2024年の議題 継続項目 進行中の議題がいくつかあり、現在の議題となっているか、将来の会議でさらに議論される予定である。 ・栄養科学諮問委員会(Scientific Advisory Committee on Nutrition (SACN))による妊産婦の食事の見直しに対するCOTの意見 ・生物由来の食品接触材料 ・二酸化チタン(Titanium dioxide) ・ビスフェノールA(Bisphenol A (BPA)) ・新興の海洋性生物毒素 ・T-2トキシン(T-2 toxin)とHT-2トキシン(HT-2 toxin) ・オーシャンバウンドプラスチック(Ocean bound plastics) (訳注 海岸線から50 km以内に廃棄されているプラスチック) 今後の議題 今後の議題には、BPAの代替品、キャットフード中のマイコトキシン(mycotoxin)、アクリルアミド(acrylamide)などが含まれる可能性がある。 (中略) 委員会の見解が求められる質問 委員は、上記の各分野について意見を述べるとともに、以下の質問について検討するよう求められる。 1. 次に示すトピックに関連する今後の議題について、追加の提案はあるか? ・定期的な議題として含めるべき特定の課題 ・一日公開会議(one-day open meeting)のための焦点を絞ったトピック ・作業グループの設置を必要とする一般的な課題 2. 今後のCOTリスク評価を改善するために、FSAが資金を提供すべき研究に関して、提案はあるか? 3. 委員会におけるスキルのバランスについて意見はあるか? 委員は、事務局に対し、いつでも特定の課題について注意を喚起することができる。 (注) 当該資料は、2024年2月6日開催予定の会議(COT Meeting)用の資料であり、COTの意見を反映するものではないことから論文などへの引用は禁止する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
URL | https://cot.food.gov.uk/Potential%20future%20discussion%20items%20%E2%80%93%20horizon%20scanning |