食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06230180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えRhizomucor miehei M19-21株由来食品用酵素ムコルペプシンの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2024年2月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月26日、非遺伝子組換えRhizomucor miehei M19-21株由来食品用酵素ムコルペプシンの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2月1日採択、PDF版15ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8633)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素ムコルペプシン(EC 3.4.23.23)は、非遺伝子組換えRhizomucor miehei M19-21株を用いて、Meito Sangyo Co., Ltd.(名糖産業株式会社)により生産される。
 当該食品用酵素は、熱不安定型を製造するために化学的に修飾されている。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及び含有しないと判断された。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程2工程にて使用されることが意図されている。
 ・ チーズ製造用の乳製品加工工程
 ・ 発酵乳製品製造用の乳製品加工工程
 最大使用量に基づき、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.108 mg 総有機固形物(TOS)/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である226 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも2,093と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、呼吸器系アレルゲンとの一致が4件、食物アレルゲン(マスタード)との一致が1件検出された。一致したアレルゲンは、以下のとおりである。
 ・ P00791.3: Sus scrofa(ブタ)由来ペプシンA
 ・ Aed a 11: Aedes aegypti由来リソソームアスパラギン酸プロテアーゼ
 ・ Rhi o 1: Rhizopus oryzae由来エンドペプチダーゼ
 ・ Asp f 10: Aspergillus fumigatus由来アスペルギロペプシン
 ・ Sin a 3: Sinapis alba(マスタード)由来非特異的脂質輸送タンパク質1型
CEPパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断する。中でも、マスタード・アレルゲンに感作された摂取者に対するリスクは排除されない。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8633