食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06210760505 |
タイトル | スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、スイス国民のヨウ素供給に関する最新のモニタリング結果を公表 |
資料日付 | 2024年1月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は1月16日、スイス国民のヨウ素供給に関する最新のモニタリング結果を公表した。概要は以下のとおり。 ヒトにおけるヨウ素の欠乏は、甲状腺ホルモンの産出が不十分になり、様々な健康上の問題を引き起こす。スイスでは、国内の土壌にヨウ素が少なく、その結果、地元で生産される食品もヨウ素が少ないため、調理用食塩はヨウ素で強化されている。これは現在、ヨウ素の欠乏を予防し、国民への十分なヨウ素の供給を保証するための最良の戦略であると考えられている。食事からのヨウ素の供給量は、様々な要因に影響されるため、BLVは5年ごとに国民の特定集団のヨウ素の状態を監視しており、尿中ヨウ素濃度が主な指標に使われている。事実、食物から吸収されたヨウ素の大部分は24時間以内に尿から排出されるため、尿は優れたバイオマーカーである。 ヨウ素モニタリングの目的は、ヨウ素の欠乏が明らかになった場合に、迅速に公衆衛生政策措置を講じることができるように、スイスの小学児童及び妊婦のヨウ素の状態に関する代表的な関連データを収集することである。 スイス国民のヨウ素供給に関する主な研究課題は以下のとおり。 ・スイスの小学児童と妊婦のヨウ素の状態は? ・過去20年間で、国民の当該集団のヨウ素の状態はどのように変化したか? ・妊婦の甲状腺機能は満足すべきものであるか? ・ヨウ素添加塩を使用している家庭の割合は? ・最新のモニタリング結果 スイス国民のヨウ素供給に関する最新のモニタリング結果は、ヨウ素の状態は、子供においては十分であるが、妊婦では不十分であることを示している。 小学児童(n=362)の尿中ヨウ素濃度は、ヨウ素の状態が十分であることを示している(127 μg/L; 十分な濃度は100~300 μg/L)。一方、妊婦(n=473)の尿中ヨウ素濃度は、ヨウ素の状態が不十分であることを示している(97 μg/L; 十分な濃度は150~500 μg/L)。前回の2014年のモニタリングと比較すると、子供のヨウ素の状態には変化はないが(2015年は137 μg/L)、妊婦においては減少した(2015年は140 μg/L)。今回のモニタリングは、ヨウ素強化食品サプリメントを摂取している妊婦で、ヨウ素の状態が改善されていることも示している。 小学児童の家庭から採取した塩の検体によると、81%の家庭がヨウ素添加塩を摂取している。 2020年~2022年の最新のヨウ素モニタリングの詳細な結果は、2023年12月23日の「European Journal of Nutrition」誌に掲載された。 当該論文「ヨウ素添加塩の導入から100年後のスイス国民のヨウ素摂取量: 小児及び妊婦を対象とした国民の横断的研究」は以下のURLから閲覧可能。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38141138/ |
地域 | 欧州 |
国・地方 | スイス |
情報源(公的機関) | スイス連邦食品安全獣医局(BLV) |
情報源(報道) | スイス連邦食品安全獣医局(BLV) |
URL | https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/lebensmittel-und-ernaehrung/forschung/gesundheitliche-risiken/ernaehrungsrisiken/jodmonitoring-2020.html |