食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06210680149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのイソマルツロース・シロップ(乾燥品)の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2024年1月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月22日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのイソマルツロース・シロップ(乾燥品)の安全性に関する科学的意見書を公表した(2023年11月29日採択、PDF版19ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8491)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのイソマルツロース・シロップ(乾燥品)に関し、科学的意見を表明するよう求められた。
 本申請の対象である当該新食品は、水分7%未満の白色粉末である。乾燥品は単糖類と二糖類の混合物であり、主として、イソマルツロース(75%以上)及びトレハルロース(13%以下)から構成され、少量のグルコース、フルクトース、スクロース、オリゴ糖類(微量)を含有することが、高速液体クロマトグラフィー/パルス・アンペロメトリック検出(HPLC/PAD)を用いた標準試料との比較より実証されている。イソマルツロースは還元性二糖類であり、スクロースの構造異性体である。α-1,6-グリコシド結合を介して結合するグルコース単位及びフルクトース単位から構成される。トレハルロースも還元性二糖類であり、スクロースの構造異性体である。α-1,1-グリコシド結合を介して結合するグルコース単位及びフルクトース単位から構成される。
 当該新食品の製造工程、成分組成、規格に関して提出された情報は十分であり、安全性上の懸念は提起されない
 当該新食品は、一般消費者を対象とする既存の市販製品において、スクロースの代替品として使用されることが提案されている。
 全ての添加糖が当該新食品に置換された場合、当該新食品の1日あたりの摂取量は、EFSAが2022年に報告した添加糖の1日あたりの摂取量と同等になると仮定すると、最高推定摂取量は低年齢の青年男性(young male adolescents)に対して算出され、1日あたり178 g(95パーセンタイル)である。
 当該新食品を用いた体内動態試験(ADME(Absorption, Distribution, Metabolism, Excretion))や毒性学的データは提出されていない。代わりとして、当該新食品の安全性は、イソマルツロース、及び、イソマルツロースとトレハルロースの混合物に関して入手可能な文献データに基づき評価された。さらに、当該新食品の性質、成分組成特性、製造工程を考慮し、NDAパネルは上述のデータで十分であると判断し、当該新食品はスクロースと同等に安全であると結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8491