食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06200280149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えRhizomucor miehei FRO株由来食品用酵素ケカビペプシン(mucorpepsin)の安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2024年1月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月19日、非遺伝子組換えRhizomucor miehei FRO株由来食品用酵素ケカビペプシン(mucorpepsin)の安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2023年12月6日採択、PDF版14ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8512)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素ケカビペプシン (EC 3.4.23.23)は、非遺伝子組換えRhizomucor miehei FRO株を用いて、DSM Food Specialties B.V.により生産される。 当該酵素は、化学的修飾により熱不安定型を生成することが可能である。 当該食品用酵素は、当該産生生物を含有しない。 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程3工程にて使用されることが意図されている。 (1) チーズ製造用の乳加工工程 (2) 食用レンネット・カゼイン製造用の乳加工工程 (3) 発酵乳製品製造用の乳加工工程 欧州集団における当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大0.072 mg TOS/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である2000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも27,778と算出された。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、以下の 5件の一致が検出された。 ・ P00791.3、Sus scrofa(豚)由来ペプシンA ・ Aed a 11、Aedes aegypti(ネッタイシマカ(黄熱病蚊))由来リソソームアスパラギン酸プロテアーゼ ・ Rhi o 1、Rhizopus oryzae由来アスパルチルエンドペプチダーゼ ・ Asp f 10、Aspergillus fumigatus由来アスペルギロペプシン I ・ Sin a 3、Sinapis alba(イエロー マスタード)由来非特異的脂質輸送タンパク質1型 CEPパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないが、マスタードタンパク質感作者を除き、当該事象が発生する可能性は低いと判断する。マスタードタンパク質感作者に対する当該リスクは、マスタードの摂取に由来するリスクを超過することはないと見なす。 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8512 |