食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06190190149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのエリスリトール(E968)の評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2023年12月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月20日、食品添加物としてのエリスリトール(erythritol)(E968)の評価に関する科学的意見書(2023年10月25日採択、95ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2023.8430)を公表した。概要は以下のとおり。 本意見書は、食品添加物としてのエリスリトール(E968)の再評価、及び欧州議会及び理事会規則(EU) No 1169/2011により設定された、緩下作用の警告表示義務からエリスリトールを除外するよう求める申請に対応するものである。 エリスリトールは、微生物Moniliella pollinis BC株又はMoniliella megachiliensis KW3-6株を使用した発酵、精製、乾燥工程により得られるポリオール(polyol)である。エリスリトールは、速やかに、用量依存的に人体に吸収され、わずかな程度エリスロネート(erythronate)に代謝する可能性がある。その後エリスリトールはそのまま尿中に排泄される。遺伝毒性に関する懸念を提起しない。 評価されたデータセットはヒトの介入試験であった。EFSAの「食品添加物及び食品用香料に関する科学パネル(FAFパネル)」は、エリスリトールはヒトにおいて下痢の誘因になる可能性があり、これは電解質及び水分のアンバランスに関連する可能性があるため有害であると考えた。下痢に関する0.5 g/kg体重の無毒性量(NOAEL)の下限値がリファレンスポイント(reference point)として特定された。FAFパネルは、このリファレンスポイントのレベルで許容一日摂取量(ADI)を設定することは適切であると考えた。FAFパネルは、0.5 mg/kg体重/日のADIは、急な緩下作用、及び二次的な下痢による慢性影響の可能性に対しても保護的であると考えた。慢性ばく露の平均値の最大値及び95パーセンタイルは、小児(742 mg/kg体重/日)及び成人(1,532 mg/kg体重/日)であった。急性ばく露は99パーセンタイルにおける小児に関して食事当たり最大3,531 mg/kg体重であった。FAFパネルは、全体としてどちらのばく露評価も過大であると考えた。 FAFパネルは、エリスリトールへの急性及び慢性の食事性ばく露評価はADIを上回ると結論し、高摂取者は単回及び反復ばく露後に有害影響を受けるリスクがあると指摘した。新たな申請に関して、FAFパネルは、利用可能なデータはエリスリトールの除外の提案を支持しないと結論した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8430 |