食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06170230464 |
タイトル | オーストリア保健・食品安全局(AGES)、重点活動「幼稚園、託児所、児童ホーム、学校の調理済み給食の微生物学的調査(デザートとデンプン質食品に限定)」の最終報告書を公表 |
資料日付 | 2023年11月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストリア保健・食品安全局(AGES)は11月10日、重点活動「幼稚園、託児所、児童ホーム、学校の調理済み給食の微生物学的調査(デザートとデンプン質食品に限定)」の最終報告書を公表した。概要は以下のとおり。 1. 概要 本重点活動の目的は、事前に調理された、デンプン質食品の微生物学的状態を調査することであった。総菜やデザートとしてのデンプン質食品は、不適切な保存や保温時間のために微生物学的リスクをもたらす可能性がある。 微生物学的パラメータとして、腐敗菌と衛生指標菌(中温性好気性菌、腸内細菌科細菌、大腸菌、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌、推定セレウス菌)に加えて、病原性細菌(サルモネラ属菌、リステリア菌)も検査された。 オーストリア全土から収集した195検体が検査された。6検体が不合格となった。 ・2検体はヒトの食用には適さないと判断された。 ・4検体は食用価値の減少(wertgemindert)と判断された。 2. 背景情報 食物は常にその場で製造されるわけではなく、別の場所で調理される場合もあるため、中間保存される、或いは最終的な調理段階が提供施設で行われる場合もある。このような手順で起こり得るリスクは、不適切な保存(衛生状態、温度の順守、保存期間)により生じる。 3. 検体数及び法的根拠 検体数の総計は195点。 当該評価の法的根拠は以下のとおり。 ・食品安全及び消費者保護法(LMSVG)、連邦官報1号 No. 13/2006 ・食品の微生物学的基準に関する規則(EC)No. 2073/2005 4. 結果 不合格となった検体の割合は全体の3.1%であった。 2検体はヒトの食用に不適格と判定された。そのうちの1検体はホウレンソウの入ったシュペッツレ(訳注:小麦粉で作った生地を塩ゆでしたもの)で、非常に高い菌量の腸内細菌科細菌を含んでいた。腸内細菌科細菌が多いことは、不適切な保存条件と関連した調理後の再汚染を示す。腸内細菌科細菌は環境内に広く存在しているが、ヒトや動物の腸内にも特に多く存在する。従って、汚染は事業所の衛生の欠如と個人衛生の欠如の両方を示す可能性がある。 2検体目(バニラクリーム)は、セレウス菌の菌量が高かったため不合格となった。セレウス菌は菌数が高い場合、毒素を産生し、食中毒(嘔吐や下痢)を引き起こす可能性がある。検体中の推定セレウス菌数の高さは、検体の保存が不適切であったことを示している。 4検体においては、中温性好気性菌と腸内細菌科菌の値が高く、食用価値が減少していると判断された。 サルモネラ属菌とリステリア菌はどの検体からも検出されなかった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オーストリア |
情報源(公的機関) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
情報源(報道) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
URL | https://www.ages.at/mensch/schwerpunkte/schwerpunktaktionen/detail/mikrobiologie-von-verzehrfertigen-speisen-aus-kindergaerten-krabbelstuben-hort-und-schulen-einschraenkung-auf-nachspeisen-und-staerkehaltige-lebensmittel |