食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06140440149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2023年6月~9月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書を公表
資料日付 2023年9月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は9月28日、2023年6月~9月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書(53ページ、2023年9月27日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8328)を公表した。概要は以下のとおり。
 2023年6月24日から9月1日までの期間に、欧州の21か国の家きん(25件)及び野鳥(482件)で、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5)ウイルスの感染発生が報告された。これらの大半は海岸線沿いに集中して見られ、内陸部でのHPAIウイルスの検出はわずかであった。家きんについては、全ての感染発生が一次感染であり散発的なもので、その大半は英国で発生した。野鳥については、集団で繁殖を行う(colony-breeding)海鳥種が引き続き最も大きな影響を受けたが、今後数週間は水鳥でのHPAIウイルス検出数の増加が予想される。HPAIウイルス検出の総数の点では、野鳥での現在の流行はすでに前疫学年を上回っている。
 哺乳類については、フィンランドの26か所の毛皮動物農場でA(H5N1)ウイルスが確認された。感染動物種にはアメリカミンク、アカギツネ、ホッキョクギツネ、及びタヌキが含まれる。可能性の高いウイルスの侵入源はカモメ類との接触であった。野生哺乳類の感染は世界中で続いており、多くはアカギツネと様々な種類のアザラシ・アシカであった。
 前回の報告以降、2023年9月28日時点で、ヒトにおけるA(H5N1)クレード2.3.4.4bのウイルスの検出が英国から2件、また中国においてA(H5N6)によるヒト感染例3例及びA(H9N2)によるヒト感染例2例が報告された。フィンランドの毛皮農場の動物又はポーランドのネコ類での鳥インフルエンザの検出に関連したヒトの感染は報告されておらず、鳥インフルエンザのヒトへの感染は引き続き稀な事象である。
 現在欧州で蔓延しているクレード2.3.4.4bのH5亜型鳥インフルエンザウイルスの感染リスクは、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の一般集団については依然として低い(low)。また、職業上あるいはその他の理由で感染鳥類又は哺乳類(野生又は飼育)にばく露される人々の感染リスクも引き続き低い~中程度(low to moderate)である。当該評価はばく露のレベルに応じた様々な状況を対象としている。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2023.8328
 当該報告書の公表に関するEFSAのニュース記事(2023年9月28日付)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/news/avian-influenza-efsa-recommends-increased-protection-farms-wild-birds
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8328