食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06140310545
タイトル 英国健康安全保障庁(UKHSA)、フランスで発生した英国人を含む食餌性ボツリヌス症集団発生について通知
資料日付 2023年9月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国健康安全保障庁(UKHSA)は9月14日、フランスで発生した英国人を含む食餌性ボツリヌス症集団発生について通知した。概要は以下のとおり。
 本集団発生は、「Tchin Tchin Wine Bar」と呼ばれるフランス・ボルドーの飲食店で提供された自家製オイルサーディンまで遡及されている。フランスの公衆衛生当局は、9月4日から10日の間に顧客に提供された当該食品を喫食した少なくとも29人を特定した。
 米国、カナダ、欧州の様々な国の複数の個人が関係していた。症例は無症状のものから重症のものまであり、これまでに1人が死亡している。フランスのリフェレンスラボラトリーは、そのオイルサーディンがボツリヌス菌のB型神経毒素の発生源であることを特定し、一部の臨床例ではB型毒素産生性ボツリヌス菌によるものであることが微生物学的に確認された。
 3人の英国人はイングランドに戻り、治療を受けている。
 しかし、フランス当局が追跡できなかった同飲食店で食事をした人々が、現在英国内に存在する可能性がある。9月4日から10日の間にフランス・ボルドーの「Tchin Tchin Wine Bar」で食事をした人は、至急地域の救急病院に連絡し、食餌性ボツリヌス症が発生した飲食店を訪れたことを伝えるよう、一般市民への警告が発せられている。
 食餌性ボツリヌス症は英国では稀であるが、早期に治療しないと命にかかわる非常に重篤な疾病である。食餌性ボツリヌスス症は、食品や飲料中に形成された毒素の摂取により引き起こされる中毒症である。通常、缶詰・瓶詰食品や自家製ピクルスなど、気密性の高い(つまり、嫌気性の)容器に保存された食品の摂取後に発症する。食餌性ボツリヌス症では、嘔吐と下痢、それに続く便秘が神経症状に先行する可能性がある。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国健康安全保障庁(UKHSA)
情報源(報道) 英国健康安全保障庁(UKHSA)
URL https://www.gov.uk/guidance/food-botulism-outbreak-in-france-involving-british-nationals