食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06140160149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、特定の乳化剤の製造に使用するマスタードシード由来のベヘン酸を表示から恒久的に免除することに関する再評価を科学的意見書として公表 |
資料日付 | 2023年9月25日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は9月25日、欧州議会及び理事会規則(EU) No 1169/2011第21条第2項に準拠する特定の乳化剤(訳注:食品添加物)の製造に使用するマスタードシード由来のベヘン酸(behenic acid)を表示から恒久的に免除することに関する再評価を科学的意見書(2023年8月31日採択、27ページ、 doi: 10.2903/j.efsa.2023.8240)として公表した。概要は以下のとおり。 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養・新食品・食物アレルゲンに関する科学パネル(NDAパネル)」は、DuPont Nutrition Biosciences Aps社が提出した、規則(EU) No 1169/2011第21条第2項に準拠する特定の乳化剤の製造に使用するマスタードシード由来のベヘン酸に関する通知(表示からの恒久的免除)に関連する科学的評価をレビューするよう依頼された。ECはEFSAに対し、以下の点に関連してドイツ連邦の管理当局から提起された意見を検討するよう要請した。 (a)ベヘン酸を原料とする乳化剤(E470a、E471及びE477)から一回に摂取可能なマスタードタンパク質の最大量 (b)マスタードアレルギーのヒトにおいてアレルギー反応を引き起こす最小誘発用量(minimal observed eliciting dose:MOED)。 ベヘン酸中のマスタードタンパク質成分の最大量は、申請者から提出された新たな分析データを検討し再評価された。EFSAの「食品及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル(ANSパネル)」によりE471に関して推定された摂取量(成人)が合計摂取量(E470a、E471、E477)の代用として使用された。MOEDを計算し、リスクを推定するために、マスタードタンパク質の集団MOED分布を導出した経口食物負荷試験とその系統的レビューが使用された。MOED(0.26 mg マスタードタンパク質)と乳化剤から一回に摂取可能なマスタードタンパク質の最大量(0.00895475 mg)との間のばく露マージンは29である。マスタードアレルギーの人口の0.1 %から1 %がこの用量に対し軽度の他覚症状で反応することが予測される。 全体的にこの評価は保守的であり、特にばく露に関連して保守的である。得られる情報とデータに基づき、NDAパネルは、マスタードシード由来のベヘン酸を使用して製造した乳化剤の経口摂取が、提案された使用条件の下でマスタードアレルギーのヒトにアレルギー反応を引き起こすことは非常に考えにくい(1 %以下のprobability)と結論した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8240 |