食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06130070149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のミネラルオイル炭化水素のリスク評価の更新に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2023年9月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は9月13日、食品中のミネラルオイル炭化水素(MOH)のリスク評価の更新に関する科学的意見書(2023年7月12日採択、143ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8215)を公表した。概要は以下のとおり。 MOHは飽和炭化水素(MOSH)及び芳香炭化水素(MOAH)から構成される。MOHの組成は複雑なため、それらの物質の完全な化学的特性評価は可能ではない。 MOSHの蓄積は様々な組織において観察され、種に特異的な差がある。類上皮(epithelioid)の脂肪肉芽腫(lipogranulomas)及び炎症の形成、並びに肝臓と脾臓重量の増加がFisher 344(F344)ラットにおいて観察されるが、Sprague-Dawley(SD)ラットにおいては観察されない。これらの影響は、F344ラットの肝臓におけるワックス成分の特異な蓄積に関連し、SDラットやヒトにおいては観察されない。 EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル(CONTAMパネル)」は、F344ラットはワックス成分を含むMOSHの影響に関する適切なモデルではないと結論した。実質的にワックス成分がないホワイトミネラルオイル製品をF344ラットに試験投与した最大用量に相当する236 mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)が、関連するリファレンスポイント(reference point(RP))として選択された。青年集団(young population)に関するMOSHへの食事性ばく露の最大値は、平均の下限値-上限値(LB-UB)で0.085-0.126 mg/kg体重/日、95パーセンタイルのLB-UBで0.157-0.212?mg/kg体重/日と予測された。 CONTAMパネルは、ばく露マージン法を考慮し、MOSHへの現在の食事性ばく露は全年齢階層に関するヒトの健康に対する懸念を提起しないと結論した。遺伝毒性及び発がん性は3環以上の芳香環のMOAHに関連する。このサブフラクションに関して、8種の多環芳香族炭化水素(PAH)に関するデータから計算した0.49 mg/kg体重/日の代替RPが検討された。青年集団に関するMOAHへの食事性ばく露の最大値は、平均の下限値-上限値(LB-UB)で0.003-0.031 mg/kg体重/日、95パーセンタイルのLB-UBで0.011-0.059?mg/kg体重/日と推定された。食事における3環以上のMOAH成分に関する2つのシナリオに基づき、また、1環及び2環のMOAHの影響に関する毒性学的情報が欠落しているため、ヒトの健康に対する潜在的懸念が提起された。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8215 |