食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06110230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えBacillus licheniformis T74株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年8月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月2日、非遺伝子組換えBacillus licheniformis T74株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(7月5日採択、PDF版14ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.8160)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素α-アミラーゼ(4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)は、非遺伝子組換え微生物Bacillus licheniformis T74株を用いてNovozymes A/Sにより生産される。
 当該産生菌株は、安全性適格推定(Qualified presumption of safety(QPS))アプローチの条件を満たしている。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程8工程にて使用されることが意図されている。
・ グルコース・シロップ及び他のデンプン加水分解物製造用のデンプン加工工程
・ 蒸留アルコール製造工程
・ 精製及び未精製糖製造工程
・ 醸造工程
・ 穀物ベース加工工程
・ ジュース製造用の果物及び野菜の加工工程
・ ジュース以外の製品用の果物及び野菜の加工工程
・ 乳製品類似物製造工程
 残留する総有機固形物(TOS)は、食品製造工程2工程(グルコース・シロップ及び他のデンプン加水分解物製造用のデンプン加工工程、及び、蒸留アルコール製造工程)において除去されるため、食事性ばく露は、残りの食品製造工程6工程に関してのみ算出され、欧州集団における当該食品用酵素 -TOSへの食事性ばく露は、1日あたり最大0.291 mg TOS/kg体重と推定された。
 当該産生菌株はQPSアプローチの要件を満たしており、かつ、当該食品用酵素の生産工程から懸念は提起されないことから、EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、毒性学的試験は必要ないと判断した。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、一致は検出されなかった。CEPパネルは、意図された使用条件下において(蒸留アルコール製造工程は除く)、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8160