食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06110210149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えBacillus amyloliquefaciens BA株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年7月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月31日、非遺伝子組換えBacillus amyloliquefaciens BA株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(7月5日採択、PDF版14ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.8157)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素α-アミラーゼ(4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)は、非遺伝子組換え微生物Bacillus amyloliquefaciens BA株を用いて、HBI Enzymes Inc.により生産される。
 評価対象である当該食品用酵素は、以下の食品製造工程6工程にて使用されることが意図されている。
・ 焼成工程
・ 醸造工程
・ 蒸留アルコール製造工程
・ グルコース・シロップ及び他のデンプン加水分解物製造用のデンプン加工工程
・ 乳製品類似物製造工程
・ 米ベースのミールの製造工程
 残留する総有機固形物(TOS)は、蒸留及びグルコース・シロップ製造工程により除去されるため、食事性ばく露は、残りの食品製造工程4工程に関してのみ算出され、欧州集団における当該食品用酵素 - TOSへの食事性ばく露は、1日あたり最大4.805 mg TOS/kg体重と推定された。
 申請者は、当該産生菌株が安全性適格推定(Qualified presumption of safety(QPS))基準を満たしていることを実証する十分なデータ、あるいは、当該食品用酵素中に当該産生生物由来の生細胞及びDNAを含有しないことを明示する証明を提供しなかった。そのため、EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、当該微生物源の安全性に関して結論できない。
 毒性学的試験がなく、ばく露マージンを算出できない。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、呼吸器系アレルゲンとの一致が2件検出された。一致したアレルゲンは、職業性呼吸器アレルゲンとして知られるAspergillus oryzaeにより産生されるα-アミラーゼ2種である。CEPパネルは、意図された使用条件下において(蒸留アルコール製造工程は除く)、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、意図された使用条件下における当該食品用酵素の安全性に関し結論できない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8157