食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06100540306 |
タイトル | スペイン農業水産食糧省(MAPA)、抗生物質の持続可能な使用に向けた国家基準指標を公表 |
資料日付 | 2023年6月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | スペイン農業水産食糧省(MAPA)は6月30日、抗生物質の持続可能な使用に向けた国家基準指標を公表した。概要は以下のとおり。 ・官報155号 2023年6月30日 「Ⅲ.その他規定」 スペイン農業水産食糧省 15261「畜産に関わる動物種における抗生物質の持続可能な使用に向けた行動の枠組みを定める11月29日付勅令(Decreto)992/2022において計画された、国家基準指標を公表する農業生産衛生総局の2023年6月14日付決議」 2011 年 11 月、欧州議会は薬剤耐性に対する行動計画(2011~2016 年)を定める非立法決議を発表し、国家行動計画の実施を促進した。スペインは 2014 年に初の薬剤耐性国家計画(PRAN)を承認した。その主な目的の 一つは、「抗生物質使用の必要性の予防」である。 この優先事項は、法的枠組みの予防的役割、及びその結果として期待される動物における抗生物質使用の削減を強調するものであり、伝染性動物疾病に関する2016年3月9日付欧州議会及び理事会規則(EU)No 2016/429の前文において反映されており、この規則によっていくつかの動物衛生に関する法律「動物衛生法」の改正又は廃止が行われている。 また、動物、植物、環境の衛生及びヒトの健康に対する脅威に立ち向かう際の全体的なアプローチの確保を目的とした世界的なイニシアチブである「ワンヘルス」の観点から動物衛生に取り組むことは不可欠である。国際連合食糧農業機関(FAO)、国際獣疫事務局(OIE)、世界保健機関(WHO)は、このアプローチに取り組んでいる。「ワンヘルス」の概念は、ヒトの健康及び動物の衛生は相互に依存し、それらが存在する生態系の衛生と結びついているという一世紀以上前から知られてきた考え方を要約するものであり、すなわち、ヒトの健康、動物の衛生及び生態系の衛生の全体に対するリスクを理解するための国際的な共同アプローチとして構想され、実施されるべきであるというものである。 さらに、動物用医薬品に関する2018年12月11日付欧州議会及び理事会規則(EU)2019/6の前文41及び42では、ヒト用医薬品及び動物用医薬品における薬剤耐性は、EU及び世界においてより深刻な衛生課題であり、ヒト用医薬品及び動物用医薬品における薬剤耐性の発現リスクを低減することが必要であることを強調している。 この重要な枠組みにおいて、またこの遵守に向けて、11月29日付勅令992/2022が承認され、畜産に関わる動物種における抗生物質の持続可能な使用に向けた行動の枠組みを定め、この件に関してスペインにおいて必要な行動を実施することとなった。 これについて、同第 3.4 条では、各種及び畜産学的分類に対する国家基準指標は、遅くとも毎年 6 月 1 日までに、農業生産衛生総局長の決断によって官報に掲載され、公表後 3か月で発効すると規定されている。その決断においては、農業生産衛生総局が、差別化が重要であると判断する場合、各畜産学的分類の中で特定の農場類型における国家基準指標を含めることができる。 以上、本取り纏めの決議により、来年の基準指標の公表まで効力を有する2023年の国家基準指標の公表を決定する。 (官報中に動物種、畜産学的分類、2023年6月公表の国家基準指標の一覧表あり) (以下、略) ※訳注: スペイン農業情報サイトアグロデジタル(Agrodigital)によれば、国家基準指標は年間の抗生物質使用値を表したもので、通常の農場での抗生物質使用が国家基準指標の5%以下の超過であれば、追加措置は求められず、5%を上回る超過であれば、農場の獣医師は経営者に対応措置を提案することになる。 https://www.agrodigital.com/2023/07/03/publicados-los-indicadores-de-referencia-nacional-de-uso-sostenible-de-antibioticos/ |
地域 | 欧州 |
国・地方 | スペイン |
情報源(公的機関) | スペイン農業水産食糧省(MAPA) |
情報源(報道) | スペイン農業水産食糧省(MAPA) |
URL | https://www.boe.es/boe/dias/2023/06/30/pdfs/BOE-A-2023-15261.pdf |