食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06100260149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus niger AS 29-286株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2023年6月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月30日、非遺伝子組換えAspergillus niger AS 29-286株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(6月7日採択、PDF版18ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.8090)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素α-アミラーゼ(4-α-D-グルカングルカノヒドラーゼ; EC 3.2.1.1)は、非遺伝子組換えAspergillus niger AS29-286株を用いて、Shin Nihon Chemical Co., Ltd.(新日本理化株式会社)により生産される。 当該食品用酵素は、当該産生生物を含有しないと判断された。 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程7工程にて使用されることが意図されている。 ・ 焼成工程 ・ ジュース製造用の果物及び野菜の加工工程 ・ ジュース以外の製品用の果物及び野菜の加工工程 ・ 蒸留アルコール製造工程 ・ マルトデキストリン類製造用のデンプン加工工程 ・ 醸造工程 ・ ワインビネガー以外のビネガー生産工程 残留する総有機固形物(TOS)は、蒸留アルコール製造工程及びマルトデキストリン類製造用のデンプン加工工程において除去されるため、食事性ばく露は、残りの食品製造工程5工程に関してのみ算出され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大2,158? mg TOS/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である1,774 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも822と算出された。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、呼吸器系アレルゲンとの一致が4件検出された。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8090 |