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資料管理ID syu06060070298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、IARCモノグラフvol. 131「コバルト、アンチモン化合物、兵器グレードタングステン合金」がオンラインで公開された旨を公表
資料日付 2023年5月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は5月5日、IARCモノグラフvol. 131「コバルト、アンチモン化合物、兵器グレードタングステン合金」がオンラインで公開されたことを公表した。概要は以下のとおり。
 IARCモノグラフvol. 131「コバルト、アンチモン化合物、兵器グレードタングステン合金」がオンラインで公開された。このうち二種類の物質(5価アンチモン及び兵器グレードタングステン(ニッケル及びコバルト含有)合金)は、今回初めて作業部会によって評価された。
 アンチモンは、難燃剤、鉛蓄電池、鉛合金、プラスチック、ブレーキパッド、クラッチディスク、ガラス、セラミックに使用され、また、爆薬の雷管として使用されている。一部の5価アンチモン化合物は、リーシュマニア症の治療に使用される。コバルトは、切削工具や研削工具の製造、顔料や塗料、色ガラス、医療用インプラント、電気めっきに使用され、リチウムイオン電池の製造でますます使用されるようになっている。兵器グレードタングステン合金(タングステン: 91%~93%、ニッケル: 3%~5%、コバルト: 2%~4%)は、装甲貫通弾に使用されている。軍人や一般市民は、発射や着弾時に生じる金属エアロゾルにばく露される、或いは埋まったままの砲弾の破片で負傷してばく露されることがある。全ての物質について、職業的状況では一般集団においてよりも、ばく露が高いことが予想される。
 作業部会は、ヒトにおけるがんに関する限定的なエビデンス、実験動物におけるがんに関する十分なエビデンス、及びヒト初代細胞及び実験系における機序に関する有力なエビデンスに基づいて、3価アンチモンをヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)に分類した。金属コバルト及び可溶性コバルト(II)塩は、実験動物における十分なエビデンス、及びヒト初代細胞における機序に関する有力なエビデンスに基づいて、ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)に分類された。酸化コバルト(II)及び兵器グレードタングステン合金は、実験動物における十分なエビデンスに基づいて、ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)に分類された。酸化コバルト(II,III)、硫化コバルト(II)、その他のコバルト化合物(II)、5価アンチモンはそれぞれ、ヒトに対する発がん性について分類できない(グループ3)と評価された。
 モノグラフvol. 131は以下のURLから閲覧可能。
https://publications.iarc.fr/618
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-volume-131-cobalt-antimony-compounds-and-weapons-grade-tungsten-alloy/