食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06050500294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/3/4~4/24)を公表(鳥インフルエンザA(H3N8)ウイルス) |
資料日付 | 2023年4月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は4月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/3/4~4/24)を公表した(7ページ)。鳥インフルエンザA(H3N8)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 2023年3月3日のリスク評価以降、中国は3月27日にインフルエンザA(H3N8)ウイルス感染によるヒト症例1例をWHOへ報告した。患者は広東省の56歳の女性で、2月22日に発症し、3月3日に入院、3月16日に死亡した。当該患者には複数の基礎疾患があった。患者は発症前に生きた家きんへのばく露歴があり、自宅付近では野鳥の存在が報告されていた。患者が発症前に訪れた生きた動物市場に由来する環境検体は、鳥インフルエンザA(H3)ウイルス陽性であることが確認された。報告時点で、当該患者の濃厚接触者に感染や症状を発症した者はいなかった。 本事例は、WHOに報告されたインフルエンザA(H3N8)ウイルス感染によるヒト症例としては3例目のものである。これまでの2例は、2022年の4月と5月に報告された。 リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H3N8)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性 全体的なリスク評価に変更はない。水生鳥類のA型鳥インフルエンザウイルスは、過去にヒト、動物及びその他の種類の鳥類で感染が報告された新型インフルエンザウイルスの出現に必要なすべての遺伝的多様性を備えている。地理的地域や亜型によって、これらのウイルスの遺伝的特性は異なる。鳥インフルエンザウイルスに感染したヒト症例のほとんどは、感染鳥類や汚染された環境との接触を通して鳥インフルエンザウイルスにばく露されていた。鳥インフルエンザA(H3N8)ウイルスは、野鳥やその他の動物で広く循環しており、中国では最近、野鳥や飼育鳥類の環境から分離されている。中国の当該ヒト症例から分離されたA(H3N8)ウイルスのゲノム構成は、他国の野鳥で検出された他の鳥インフルエンザA(H3N8)ウイルスとは異なるが、中国の飼育鳥類で検出されたウイルスとは類似している。A(H3N8)亜型の鳥インフルエンザウイルスは鳥類の間で循環し続けているため、さらなるヒト症例の発生は否定できないが、現在のリスクは低い。当該リスクレベルは、リスク評価時点で入手可能なウイルス学的及び疫学的情報から導出されたものである。WHOは、連携する動物衛生機関との協力のもと、引き続き状況を監視し、それに応じてリスク評価を更新する。 (2)インフルエンザA(H3N8)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性 現在のエビデンスでは、当該ウイルスはヒト間で持続的に伝播する能力を有しないことが示唆されているので、その可能性は低い。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-24-april-2023 |