食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06040410301 |
タイトル | 論文紹介:「デンマークで初めて記録された輸入葉タマネギ(spring onion)に関連した腸管侵襲性大腸菌集団感染、2021年11~12月」 |
資料日付 | 2023年4月13日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | Eurosurveillance(2023, 28(15):pii=2200572、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2023.28.15.2200572)に掲載された論文「デンマークで初めて記録された輸入葉タマネギ(spring onion)に関連した腸管侵襲性大腸菌集団感染、2021年11~12月(Imported spring onions related to the first recorded outbreak of enteroinvasive Escherichia coli in Denmark, November to December 2021)、著者M Torpdahl (Statens Serum Institut, デンマーク)ら」の概要は以下のとおり。 2021年11月から12月にかけて、デンマークで初めて記録された腸管侵襲性大腸菌の集団感染が全国規模で発生した。本報告では、2021年12月初旬に初めて確認された当該集団感染の調査について記載している。 合計88症例(女性58例、男性30例、年齢中央値52歳(0~91歳))が、PCRに基づく診断法により検出された。症例の確認は、現行の培養を用いない診断方法により複雑化しており、培養法、血清型別及び全ゲノムシークエンス解析で確認された症例は34例のみだった。症例から分離された菌株は2つの血清型(O136:H7及びO96:H19)に分類され、この結果は全ゲノム配列に基づく系統解析で2つのクラスターが形成されたことによっても支持された。 42名の患者への聞き取り調査及び遡及調査により、非加熱喫食用(ready-to-eat、RTE)サラダの喫食が当該集団感染の原因として示された。当該RTEサラダには様々な野菜が使用されていたが、輸入された葉タマネギが唯一の共通材料であったため、感染源であると考えられた。環境調査では、集団感染株の回収には至らなかった。 本報告は、集団感染発生時における症例確認のための迅速な型別(今回はO抗原型別)の重要性を強調する。また、適時のコミュニケーションとデータ共有も重要であり、これは関連する検査所、公衆衛生機関及び獣医・食品行政の間での全国的な協力によって促進された。RTE製品用の輸入生鮮野菜に対する高い衛生基準は必要不可欠である。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Eurosurveillance(2023, 28(15):pii=2200572) |
URL | https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2023.28.15.2200572 |