食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06040370104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、えのき茸に関連したリステリア集団感染に関する情報を最終更新 |
資料日付 | 2023年4月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は4月7日、えのき茸に関連したリステリア集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。 1. 本集団感染の調査は終了したが、CDC及び米国食品医薬品庁(FDA)は、えのき茸からのリステリア菌感染のリスクをより深く理解するための取り組みを行っている。CDC及びFDAはこの取り組みを行いながら、またCDCは、妊娠中、65歳以上、あるいは免疫機能が低下した人々に、生のえのき茸を喫食しないように勧告している。 ・えのき茸は十分に加熱調理する。 ・生のえのき茸は加熱調理されない食品とは区別して保管すること。 ・生のえのき茸に触れた手指、調理器具類、及び物体表面を洗浄すること。 2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びにFDAは、複数州にわたるリステリア・モノサイトゲネス集団感染の調査を行った。疫学、検査及び遡及調査のデータにより、中国から輸入されたえのき茸が病因となったことが示された。2023年4月7日時点で、本集団感染症は終息している。 3. リステリア菌の集団感染株の一つに感染した患者計5人が4州(カリフォルニア州、ミシガン州、ネバダ州、ニュージャージー州)から報告された。患者の検体は、2022年10月5日から2023年2月3日までの間に収集された。 4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の1か月間に喫食した食品等の、多くの様々な種類の情報を患者から収集した。この情報は、調査官が集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供した。 5. 患者の年齢は1歳未満から63歳まで、年齢中央値は43歳で、60%が女性であった。3人はアジア系住民で、2人はヒスパニック系住民であった。ヒスパニック系住民と報告した2人のうち、1人は白人、1人は「その他」の人種であると報告した。患者全員が入院し、死亡者の報告はなかった。 6. 患者2人は、えのき茸の喫食又はえのき茸を用いたメニューのある飲食店での食事を報告した。患者3人はえのき茸を喫食したとは報告しなかったが、そのうちの2人はアジアの食材を販売する食料品店で買い物又は飲食店で食事をしたと報告した。 7. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、本集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆している。 8. 2021年11月、FDAは、輸入えのき茸に関連するリステリア菌の集団感染を防ぐためのFDAの戦略の一環として輸入時に収集した、えのき茸1検体でリステリア菌を確認した。当該えのき茸は廃棄された。当該検体のリステリア菌は、本集団感染で病因となったリステリア菌と遺伝的に近縁であった。しかし、当該検体に関連する事業者は、本集団感染の可能性のあるえのき茸の供給元としては特定されなかった。 9. 2022年11月、ミシガン州農業農村開発局は、本集団感染の患者がえのき茸を購入した店舗からえのき茸の検体を収集した。Green Day Produce社のえのき茸の検体でリステリア菌を確認した。当該検体で確認されたリステリア菌は、本集団感染株ではなく、また米国で報告されている、いずれのリステリア症にも関連していなかった。2022年11月17日、Green Day Produce社は、リステリア菌汚染のために、これらのえのき茸をリコールした。 10. 2022年12月にミズーリ州当局者が小売商品の定期検査を実施し、Utopia Foodsブランドのえのき茸の1検体でリステリア菌を確認した。ネバダ州当局者もまた、患者が喫食した飲食店の供給業者から収集したUtopia Foodsブランドのえのき茸の検体でリステリア菌を確認した。Utopia Foodsの検体で確認されたリステリア菌は、集団感染株ではなく、また米国で報告されたいずれのリステリア症にも関連していなかった。2022年12月13日、Utopia Foods社はリステリア菌汚染のために、これらのえのき茸をリコールした。2023年1月、FDAは、Utopia Foodsブランドのえのき茸の輸入検体で当該リステリア集団感染株を確認した。これらのえのき茸は中国から輸入されたものであった。2023年1月13日、Utopia Foods社は同社のえのき茸のリコールを拡大した。 11. 2022年12月、ミズーリ州当局者は、Shandong Youhe Biotechnology社が生産したえのき茸の1検体で、リステリア菌の集団感染株の1種類を確認した。2023年1月、メリーランド州保健局は、中国の同じ会社が生産したえのき茸の2検体で、両種類の集団感染株を確認した。 12. えのき茸検体の多くは、2種類の集団感染株を含む、様々なリステリア菌株で汚染されていることが分かった。一部の検体では計数(食品上のリステリア菌の量を測定する方法)が行われ、大量のリステリア菌が確認された。 13. 2023年1月13日、Utopia Foods社は集団感染株が一つの検体で確認された後、えのき茸のリコールを拡大した。2023年1月27日、FDA及びCDCは、3検体で集団感染株が確認された後、Shandong Youhe Biotechnology社が生産したえのき茸を喫食しないよう勧告した。 14. FDAは、中国から輸入されるえのき茸を、全国的な輸入警告に追加した(輸入警告(IA)#25-21)。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | https://www.cdc.gov/listeria/outbreaks/enoki-11-22/index.html |