食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010570314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、妊婦がカンゾウを摂取することによる子供の心身の発達への影響に関する情報を公表
資料日付 2023年2月14日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月14日、妊婦がカンゾウを摂取することによる子供の心身の発達への影響に関する情報(No. 010/2023)を公表した。概要は以下のとおり。
 フィンランドの観察研究において、妊娠中にカンゾウを週250 g(グリチルリチン酸約500 mgに相当)以上摂取していた母親の子どもと、カンゾウを全く摂取していない、あるいは週に125 g程度しか摂取していなかった母親の子どもが比較された。その結果、前者のグループの子どもは、母親が全くカンゾウを摂取しなかったか、あるいは週当たりの摂取量がかなり少なかった子どもと比較して、心身の発達に関するいくつかのパラメータに関して相違があることが判明した。本研究の著者らは、観察された差異について、胎児がカンゾウの成分であるグリチルリチン酸にばく露されたことによる悪影響であると解釈し、研究結果を踏まえて、妊婦はカンゾウの摂取に関して警告されるべきであると提言した。
 BfRは、Raikkonenらの研究を評価し、ノルウェー食品環境科学委員会と同様に、研究で収集されたデータは、妊娠中のカンゾウの摂取と子どもの心身の発達との間の因果関係の可能性について信頼性の高い結論を導き出すには適当ではない、との結論に達した。
 グリチルリチン酸は、継続的な大量摂取により、ナトリウムの蓄積とカリウムの損失を伴う、ミネラル代謝の変化をもたらすことが知られている。その結果、血圧の上昇、組織への水分貯留(水腫)、筋力低下などが生じる。カンゾウ製品のパッケージには、個々の製品におけるグリチルリチン酸量に関する消費者情報が記載されていないため、高血圧、循環器系疾患や糖尿病を患っている消費者や妊娠中の女性は、カンゾウの大量摂取を控える必要がある。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/beeintraechtigt-der-lakritzverzehr-von-schwangeren-die-geistige-und-koerperliche-entwicklung-von-kindern.pdf