食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010530297
タイトル 国際獣疫事務局(OIE)、鳥インフルエンザと哺乳動物に関する声明を公表
資料日付 2023年2月13日
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分類2 -
概要(記事)  国際獣疫事務局(OIE)は2月13日、鳥インフルエンザと哺乳動物に関する声明を公表した。概要は以下のとおり。
 現在の鳥インフルエンザの状況は、国際社会で懸念事項となっている。2021年10月以降、世界のいくつかの地域で前例のない件数の集団感染が報告されており、新たな地理的地域に到達し、動物衛生及び福祉に壊滅的な影響を与えている。当該疾病は、世界の食糧安全保障及び家きん飼育業に依存する人々の生活を危険にさらしている。それはまた、驚くべき早さで野鳥の大量死(die-offs)を引き起こし、海及び陸の哺乳動物を含む他の野生生物に影響を与えている。
 鳥インフルエンザは主に家きんや野鳥に感染するが、時折、ヒトを含む哺乳動物に伝播することがある。H5N1鳥インフルエンザの症例数の増加が、複数の陸生及び水生の哺乳動物で報告されており、罹患及び死亡の原因となっている。これにより、家畜や野生動物の衛生、生物多様性、そして潜在的な公衆衛生への脅威に対する懸念が高まっている。
 現在の状況は、H5N1鳥インフルエンザの哺乳動物への適応がすすみ、ヒトや他の動物に波及(spill over)するリスクを浮き彫りにしている。加えて、ミンク等の一部の哺乳動物は、様々なインフルエンザウイルスを混合する器(mixing vessels)として機能する可能性があり、動物やヒトに対しより有害である新たな株や亜型が出現する可能性がある。最近報告された飼養ミンクの感染は懸念事項である。なぜなら、多数の哺乳動物が過密に飼養される場所での感染は、このリスクを悪化させるからである。これらのウイルスの病原性及び伝播性(哺乳動物間を含む)を更に調査するために、いくつかの研究が現在進行中である。
 OIEは専門家のネットワークと協力して、動物とヒトへのリスクを評価するために状況を注意深く監視している。
 OIEは加盟国に以下を呼びかける。
・調査:家きん及び野鳥における疾病調査の強化を維持する。
・予防:家きん飼育施設で厳格なバイオセキュリティ対策を実施することにより、疾病の蔓延を防ぐ。特に、ミンク農場周辺のバイオセキュリティを強化して、ウイルスの侵入を防ぐ。
・管理:疾病の蔓延を避けるために、感染しやすい(susceptible)家畜とその製品の移動を管理する。
・保護:家きんや病気の家畜、野生動物と密接に接触したり、それらを扱ったりするヒトを保護する。ばく露されるヒトは、特に大量死や集団感染を調査する際に、個人用保護具(PPE)を着用する等、常に予防措置を講じる必要がある。
・監視:感染しやすい家畜及び野生動物を監視する。野生動物の死亡率の異常な増加(大量死)を調査する。
・報告:世界動物衛生情報システム(WAHIS)を通じ、国際基準に従って、全ての生物種の鳥インフルエンザの症例をOIEに報告する。適時かつ透明性のある報告は、当該疾病の状況に関する十分な知識を維持し、あらゆる種類の誤報や偽情報を防ぐための鍵である。
・共有:公的に利用可能なデータベースにおいて鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列を共有する。
 OIEは、鳥インフルエンザの影響に対するリスクを軽減するよう加盟国の支援に全力を尽くしており、より多くの情報が利用可能になり次第、技術的な更新情報を提供するために、特に「ワンヘルス四者同盟(One Health Quadripartite Alliance)」及び「越境性動物疾病防疫のための世界的枠組み(Global Framework for transboundary animal diseases、GF-TADs)」を通じて、専門家のネットワーク、公的及び民間の関係機関との協働を継続する予定である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際獣疫事務局(OIE)
情報源(報道) 国際獣疫事務局(OIE)
URL https://www.woah.org/en/statement-on-avian-influenza-and-mammals/