食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010340475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、S-メトラクロール(S-metolachlor)を含有する植物保護製剤の上市認可の再検討要請に関する意見書を公表
資料日付 2023年2月15日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は2月15日、S-メトラクロール(S-metolachlor)を含有する植物保護製剤の上市認可の再検討要請に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 S-メトラクロールは、フランスで最も使用されている除草剤有効成分の一つである。本有効成分は分解して代謝物を生成し、代謝物は環境(土壌、地表水、地下水)中に移行する。
 飲料水の検査の際に、S-メトラクロールの代謝物が水質基準を超える濃度で頻繁に検出された。
 この背景の下、ANSESは、植物保護製剤監視(フィトファーマコビジランス(phytopharmacovigilance))の計画を通して、水(地下水、地表水、ヒトの飲用に配水される水)の中のS-メトラクロールの代謝物の存在に関する全データを収集し、2021年に報告書を発表した。本報告書に続いて、同庁は、S-メトラクロールを主成分とする製品の上市認可に制限措置を導入し、特にトウモロコシ、ヒマワリ、ダイズ、モロコシに対する最大使用量の引き下げを行った。
 これらの使用の変更による影響を検証するため、ANSESは地下水中のS-メトラクロール及びその代謝物の濃度を評価した。本評価は、欧州の法律で規定された適合性基準の遵守を確認することを目的とし、同物質とその代謝物に関して入手可能な最新のデータを考慮に入れた。同庁は、地下水中のS-メトラクロールの三種類の代謝物(ESA
, OXA
, NOA)の推定濃度は、規則(EU)No. 546/2011で規定された閾値を超えていると結論した。
 したがって、これらの製品の最大散布量が引き下げられたにもかかわらず、ANSESはS-メトラクロールの代謝物による地下水汚染のリスクを指摘することとなった。
 この水資源の水質へのリスクを考慮し、ANSESは有効成分S-メトラクロールを含有する植物保護製剤の主要用途の認可を取消す手続きを開始する。これにより、同物質による環境汚染を低減することができ、地下水の水質の漸進的な回復に貢献する。
 当該意見書(32ページ、フランス語)は以下のURLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/PHYTO2021AST0088.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/s-metolachlor-preserver-qualite-eaux