食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06010170149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus niger CTS 2093株由来食品用酵素カタラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2023年2月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2月22日、非遺伝子組換えAspergillus niger CTS 2093株由来食品用酵素カタラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(1月25日採択、PDF版16ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7843)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素カタラーゼ(過酸化水素:過酸化水素 酸化還元酵素; EC 1.11.1.6)は、非遺伝子組換えAspergillus niger CTS 2093株を用いて、Shin Nihon Chemical Co. , Ltd.(新日本理化株式会社)により生産される。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しないと判断された。 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程8工程にて使用されることが意図されている。 ・ 焼成工程 ・ 穀物ベース工程 ・ コーヒー加工工程 ・ 卵加工工程 ・ ジュース製造用の野菜加工工程 ・ 茶、ハーブ、果物の煎じ液の加工工程 ・ 数の子加工工程 ・ チーズ製造用の乳加工工程 欧州集団における当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大3.61 mg TOS/kg体重と推定された。加えて、アカシアガムの製造にも使用されており、アカシアガムが食品添加物として使用される場合、食事性ばく露最高値(95パーセンタイル)は、乳児における0.018 mg TOS/kg体重/日である。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された中用量である56 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは16と算出された。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、1件の一致が検出された。一致したアレルゲンは、呼吸器系アレルゲンであるPenicillium citrinum由来カタラーゼPen c 30である。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、意図された使用条件下において、安全性上の懸念を排除するためには、ばく露のマージンは不十分であると判断する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7843 |