食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010130149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えBacillus subtilis AR-651株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年2月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月17日、遺伝子組換えBacillus subtilis AR-651株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2022年7月7日採択、PDF版14ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7468)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素α-アミラーゼ(4-α-D-グルカン・グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)は遺伝子組換えBacillus subtilis AR-651株を用いて、AB Enzymesにより生産される。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断された。
 当該食品用酵素は、焼成工程において使用することが意図されている。
 欧州集団における当該食品用酵素-総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大1.19 mg TOS/kg体重と推定された。
 当該産生株は既知の薬剤耐性遺伝子を保有しており、その結果として、安全性評価に対する安全性適格推定(Qualified presumption of safety(QPS))アプローチの要件を完全には満たしていない。しかしながら、当該食品用酵素には産生生物由来の生細胞及びDNAが含有されない点を考慮し、既知の薬剤耐性遺伝子の存在はリスクとはならないと考える。
 微生物源や適用された遺伝子組換え操作、あるいは、製造工程に起因する、その他の懸念は特定されていないため、EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、当該食品用酵素の評価において毒性学的試験は必要ないと判断している。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、呼吸器系アレルゲンとの一致が3件検出された。一致したアレルゲンは、Aspergillus oryzae由来のα-アミラーゼ2件、及び、Periplaneta americana(American cockroach、ワモンゴキブリ)由来のα-アミラーゼ1件であり、何れも呼吸器系アレルゲンとして知られている。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7468