食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06000270164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、地表水中の植物保護製剤(plant protection product)のリスク限界値に関する報告書を公表 |
資料日付 | 2023年2月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は2月6日、地表水中の植物保護製剤(plant protection product)のリスク限界値に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。 RIVMは、いくつかの農薬の新しいリスク限界値(risk limits)を決定した。これらの農薬製品を使用した後に、その残留物が地表水に流入する可能性がある。一部の物質については、品質基準がまだ利用できないため、これらの新しい値を決定した。他の物質については、基準が古い、或いは基準が生態系を十分に保護していない徴候がある。 本リスク限界値は、助言的な値である。インフラ・水管理省(Ministry of Infrastructure and Water Management)は、地表水の「指標となる水質基準(indicative water quality standards)」を設定するためにこれらの値を利用することができる。これらの基準は、水管理者にその管理地域で検出された物質が懸念の原因となるかどうかの最初の印象を与えるものである。 リスク限界値は、水生動植物への影響に基づいており、また、ヒトが魚や魚製品を摂取する際のばく露も考慮されている。いくつかの物質については、リスク限界値を決めるにあたり、追加の安全係数が加えられた。その理由は、これらの物質が生態系にどの程度有害であるかについての情報が不足しているためである。特に、真菌(殺菌剤)及びダニ類(ダニ駆除剤)の防除に使用される物質がこれに当てはまる。 本研究の対象物質の半数以上は、一般的な分析法では、地表水中で適切に測定できない。大抵の場合、これは追加的努力で改善され得るが、昆虫・ダニ類の防除に使用されるミルベメクチン(milbemectin)については不可能である。結果として、地表水中の同物質の濃度がリスク限界値以下のままであるかどうかを検査することはできない。 RIVMは、4種類の物質(ホルペット(folpet)、テフルトリン(tefluthrin)、フルロキシピル-メチルヘプチルエステル(fluroxypyr-MHE)、トプラメゾン(topramezone))について、現在のモニタリング活動の適切性を評価するよう勧告する。トプラメゾンは、オランダでは認可されなくなった。残りの物質については、地表水に存在するかどうかは不明である。これらの物質はすぐに代謝される、或いは堆積物に結合するため、水中でそれらを検出することは困難である。 水質基準は、指標(indicative)である。これは当該水質基準が限られた数のデータ源からのデータに基づき、基礎となる研究の質を十分に評価することなく決定されているためである。この指標となる基準を超えた場合には、科学文献をより詳細に評価することが、リスクをより良く見極める上で役立つであろう。 当該報告書(147ページ、オランダ語)は下記URLから入手可能。 https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2022-0210.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | https://www.rivm.nl/publicaties/risicogrenzen-voor-gewasbeschermingsmiddelen-in-oppervlaktewater |